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【OAK】WBC出場選手、どうだった?

 鮮やかで劇的な日本の優勝で幕を閉じたWBC。見ていてとても楽しく、選手側にとっても、かなり高いモチベーションでプレイできる環境だった素晴らしい大会だったと思います。次回は2026年とのことですから、今から楽しみですね。

 さて、我らがオークランド・アスレチックスは、そんな大興奮の大会に7名の選手を送り込みました。彼らそれぞれの成績などを見ていきましょう。

↓大会前に投稿した出場選手紹介はこちらから

カナダ代表

デンゼル・クラーク

3試合 10打席 .000/.200/.000 0HR 1SB

 ライトで2試合にスタメン出場するなど潤沢な出場機会を得たものの、激戦のプールでハイレベルな投手の前に力の差を見せつけられる結果となりました。内容も5三振と、コンタクト面が課題と言われる彼の現在地をわかりやすく示す大会になったと言えるでしょう。帰ってきた後のスプリングトレーニングでは大会前の好成績を維持しており、A+からのスタートとなるレギュラーシーズンも頑張ってほしいですね。

コロンビア代表

ジョーダン・ディアス

4試合 11打席 .000/.091/000 0SB

 ランナーを返す役割を期待され代表入りしたものの、全く打てず。コロンビアの敗退を決める最後の打者にもなってしまいました。元々積極的すぎるアプローチと高いコンタクトスキルの組み合わせによって、不調時には浅いカウントで凡打を打ってしまう場面が目立つ選手なだけに悪いところが出たのでしょうか。

 AAAで開幕を迎えるディアスには、アプローチ改善を成功させてメジャーに昇格してほしいですね。

メキシコ代表

エイドリアン・マルティネス

1登板 2.1回 1奪三振 1四球 無失点

 マルティネスはメキシコ代表の第2先発としてプレー。1次ラウンドのカナダ戦に登板しました。決勝トーナメントでは出場しませんでしたが、おそらくもしメキシコが日本に勝っていれば決勝でリリーフ登板していたでしょう。

  カナダ戦では、1点リードの5回から登板。38球を投げ、そのうち15球を占めた武器であるチェンジアップで6回空振りを奪い、2.1回打者8人に対してノーヒット(四球1)の投球を披露しました。7回の先頭で登場したデンゼル・クラークを三振に抑えてチームメイト対決を制したところで交代となります。好投であることに間違いはありませんが、反省点となる部分も当然ありました。

 今回の登板で目についた点は主に3つ。

  • シンカーが高めに浮き、ハードヒットされている

  • チェンジアップのコマンドが甘い

  • スピードが先発時と変わらない

 3つめは第2先発なのでいいとして、上の2つは昨シーズンの課題でもあります。昨シーズンはこれらの課題が引き出しの少なさによって2巡目以降で打ち込まれる例が多く、ここが修正できないようだとローテーションで回るのは厳しいでしょう。先日始まったレギュラーシーズンではロングリリーフとして開幕ロスターの切符を掴んでいます。今後どうなるか見守りたいですね。

 マルティネスについてはまた別で記事を書く予定ですので、フォローするなどしてお待ちいただけると幸いです。

イスラエル代表

ザック・ゲロフ

4試合 14打席 .000/.071/000 0SB

 イスラエル代表の2番セカンドとして出場したゲロフでしたが、審判の判定に苦しむ打席もあり結果を出せず。まだ若いため次回に期待ですね。

 ゲロフは肩の怪我で開幕をAAAの故障者リストで迎えます。一週間程度で復帰できるという情報はあるものの、故障歴があるという部位ですし心配です。しかし、順調に試合に出場し成績を残せば今シーズン後半に昇格する見込みですので期待したいですね。

ジェイク・フィッシュマン

1登板 1回 1奪三振 無四球 1失点

 マイナー契約で加入した変則左腕リリーフのフィッシュマンは1次ラウンド最終戦のベネズエラ戦、0-3で迎えた4回に登板しました。ツーアウトからエドゥアルド・エスコバーにホームランを打たれ、デビッド・ペラルタにもツーベースを打たれましたがホセ・アルトゥーベをセカンドゴロに打ち取るという投球。

 スプリングトレーニングではあまりいい印象を残せずAAAスタートとなったフィッシュマン。特徴を持つ選手なだけに、活躍の機会があるといいですね。

パナマ代表

ジョシュワン・ライト

1試合 1打席 .000/.000/.000 0SB

 ライトはキューバ戦の終盤に代打で登場。センターフライに終わりました。そのまま三塁の守備にも就きましたが、守備機会はありませんでした。動画もないので特にコメントできることはありませんが、出場機会を得られてよかったですね。

ハメス・ゴンザレス

※大会前の記事でジェームスと表記しましたが、スペイン語ではハメスでした。お詫び申し上げます。

1登板 0回 0奪三振 無四球 3失点

 ゴンザレスの選手としての特徴は、90マイル台前半の速球(シンカーが中心)と70マイル台の縦に大きなカーブで組み立てる左投手で、チェンジアップも投げます。前に挙げた2球種も含め、いずれもコマンドが未発達なように映ります。何かきっかけがあればブレイクすることもあるかもしれませんが、現状ではなかなか大変なように思います。ただ、それでもWBCに呼ばれる選手ではありますからそこそこ実力はあるということですし、今後に期待ですね。

最後に

 活躍しなかった選手のほうが多い印象ですが、どの選手にとっても意義のある大会になっていたらいいなと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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