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UNEUNE 防災フェスタ プレイベント 「これからの日進・宮原エリアの、 災害時に力を発揮するコミュニティづくりを考える」ZOOM会レポート

 2024年5月5日(日)20時~、uneune防災フェスタプレイベント「これからの日進・宮原エリアの、災害時に力を発揮するコミュニティづくりを考える」ZOOM会を、皆様の多大なご経験と発信の力のお蔭様で、なんとか無事、開催することができました。参加して下さった皆さん、アンケート回答して頂いた皆さん、関心を寄せてくださった皆さん、誠に有難うございました!!


1.プレイベント全体の流れ

当日は、このような流れで進行する予定でした・・・!

・・・が、21時半では終わらず、休憩も挟まず、22時くらいまでかかり、後半の意見交換では小グループに分かれずにみんなで話し合うような形となり、皆さんの経験値とお知恵、発信力のおかげさまで、拙い運営ながら、なんとか形になり、無事終えることができました!22時に会は閉じましたが、話したりないという方は22時半くらいまで残って色々なことを語りあう、熱い夜となりました。

2.プレイベントの趣旨説明


今回のプレイベントの趣旨はこちらです。

 神戸市や能登半島の方々のお話を聴きながら、防災とコミュニティについて考える機会をつくろうという趣旨なのですが、「自分事」として考えていかなければ話が進んでいかないと考え、プレイベントのタイトルには、「これからの日進・宮原エリアの」という文言をあえてつけました。

3.「uneune防災フェスタ」アナウンス

 その後、uneune防災フェスタ副実行委員長の片倉さんから、5月25日(土)・26日(日)にうねうね公園で開催われる大きなイベント「uneune防災フェスタ」の説明をしていただきました。

 母体となっているのが、さいたま北商工協同組合であること、毎年秋に開催されるKITAまつりを10年以上続けてきていて、地域で地道につながりづくりをしてきたこと、昔は5月にグリーンフェスタというイベントもやっていて、その後継イベントとしてやっていきたいということ、うねうね公園が15年前に逆川という清流があった地域に大規模マンションや小学校とともに整備の一環で生まれた土地柄であるということもあり、この地域を使って何かしたいね、と言い続けて月日が経っていたが、ようやくこの時期に地域住民のためのつながりづくりのイベントをやりたいという構想が実現したという経緯、などを話してくださいました。
 防災をテーマにしたことについては、「なんといっても今年に入って能登半島で地震がありまして、私たちの方からすると、いつ関東で地震が起きてもおかしくない状況の中で、人が密集している地域であるさいたま市に大きな地震が起きた時に、果たしてどうなるんだろうか、と。人と人とのつながりが希薄なのが都市型防災の典型なので、そこの問題なんかも感じながら、防災をテーマにイベントを企画しました。」と話してくださいました。
 「プレイベントを通じて、イベントの意義みたいなものを一緒に考える機会にしたいです。今日はよろしくお願いいたします。」と締め、いよいよ、プレイベント、本格スタートです!

4.日進宮原エリア向け小規模アンケート結果報告・アイスブレイクタイム(ブレイクアウトルーム)

 片倉さんのお話の後は、事前に小規模で実施した日進・宮原エリアのアンケート結果の報告、ブレイクアウトルーム(小グループ)に分かれて、自己紹介や、「防災」、「コミュニティ」、「プレイベント参加動機」、などを自由におしゃべりする時間を設けました。10分間という短い間でしたので、話したりない状態で終わってしまったようです。

5.伊藤亜都子先生のお話

 続きまして、神戸学院大学現代社会学部社会防災学科教授、伊藤亜都子先生から、「災害と地域コミュニティー阪神・淡路大震災の事例を中心にー」というテーマで、パワーポイントを用いながら、お話をしていただきました。

 まず最初に、阪神・淡路大震災を契機に「自助」「共助」「公助」という言葉が生まれたこと、防災の基本は、「自主防災」(災害直後は、公助が機能しなくなることが多いため)というお話がありました。

 日常的に、ご近所付き合い(共助)があるかどうかが、緊急時の命に関わってくるというお話もありました。

 次に、「防災トピックス」として
①災害時要援護者対応
②災害関連死
③防災と言わない防災

をご紹介していた後、

具体的な神戸市の事例として、

・神戸市長田区の真野地区の、日常的に活発な地域コミュニティ活動をしていた地域が災害時にも力を発揮したお話

・成徳小学校の、学校と地域の連携の事例
(公園と小学校が隣接していて、イベント・おまつりを実施している、日進宮原エリアと非常によく似た地域性のまちづくり活動)

の2つの事例をご紹介して頂きました。

まとめとして以下の4点を挙げていただきました。

 平常時と緊急時の連続性についてもわかりやすく説明して頂きました。

6.能登半島地震のお話(小規模アンケート結果報告・4/28に実施した座談会の話題提供・宮口智美さんのお話)

 
 神戸市のお話の後は、能登半島地震についてのお話にうつります。

 まず、事前に実施した小規模な能登半島地震経験者向けのアンケートの結果をお伝えし、4月28日に実施した中能登在住の仲間と伊藤先生と西出(プレイベント企画者)の4人で実施した座談会のお話を簡単にご紹介しました。

4月28日座談会(ZOOM)詳細記事はこちらから↓

 そして、いよいよ、珠洲市在住、見附島観光協会の宮口智美さんが避難所から、スピーカーとして様々なお話をしてくださいました。

 発災直後から、避難所の炊き出しのリーダー、キッチンカーの調整などを行ってきたそうです。

 職業柄、顔見知りが多かったということを生かし、飲食店の方に呼び掛けて、炊き出しを提案した(自分自身は素人なので大量の食事の提供はできないため)というお話がまずありました。

 「避難所の運営もずっと関わってきたが、大変というより、目の前の課題をひとつひとつ解決していくことだけを考えていた。一瞬一瞬で状況がどんどん変わってくる。最初は電波もなく、情報が全くわからないまま、目の前の問題に取り組んでいくことに必死だった。」というお言葉、「備蓄の件では課題があった。避難所なので備蓄はあるはずなのだが、たまたま賞味期限切れで備蓄を切らしているタイミングで備蓄がない状態で震災が起こってしまった。『備蓄を切らさない』ということが大事」ということも話してくださいました。

 「物資が来たのが、地震が起きてから3,4日経ってからだった。2日目までは物資が届きませんという状態だったので、持ち寄りで炊き出しをして対応しました。物資が来てからは、皆さんに、『十分な食料がありますので安心してください』というアナウンスをすることで、『明日食べるものもないかもしれない』という不安な気持ちをなるべく解くように心がけた。最初のころは、1人1個のパンをお配りしていた。」等、避難所での具体的なお話も話してくださいました。

 復興に向けての取り組みとして、「3月の頭から毎週水曜日、見附島で健康ウォーキングを行っている。もともと見附島ウォーキングガイドとして活動していた。自分自身も体力不足を感じていて、その解消も兼ねて人とお話をするということが大事だと感じていて、毎週水曜日に来れば、私がいるよ、という状況を作りたかった。」といった話題や、「近くの津波の被害があった商店街の中で無事だった建物がありまして、そこをコミュニティスペースにして、なるべくそこにいるようにしていて、無料でお茶を飲んだりお話しできるスペースとして皆さんにご利用いただいている。」「仮設住宅生活になってから、避難所生活の方が楽しかったというようなお話も聴いたりしたので、皆さんに楽しみを提供できるようなことを今後していきたい。」といった話をしていただき、大変な状況の中でも前向きな取り組みを積極的に実践されているお話を伺うことができました。

7.フリートークタイム(スピーカー・参加者の皆さんも含めて、感想・意見交換シェア)

 伊藤先生や宮口さんのお話を伺った後は、自然に皆さんで感想や意見交換をする場になりました。

 さいたま市北区に在住していたご経験があり、現在は岩手県釜石市にお住まいの方からは、東日本大震災の被災者のお話も出ました。「3.11で時が止まっている人もいる。人それぞれ、立ち直るスピードは違うので、支援の仕方は変えていかないといけない」というお話をしてくださいました。その話を受けて、伊藤先生からは、「神戸の震災の場合は、仮設住宅が避難所から離れたところに建てられたので、仮設住宅に移ってからのコミュニティがなかなか生まれず、『孤独死』の問題が生まれ、その後、災害復興公営住宅に移った後も、同じ問題が続いていて、今もまだ日々起こっていることでもある。つながりをつくるのが困難な方は、イベントがあっても出てこないとか、福祉支援の人が見回りをしたりもするが、つながりがなかなか生まれず孤立が深まっていくというお話は聴く。」という、物理的に復旧した後も、心理的に癒えない人の存在のお話を伺うことができました。

 宮口さんが観光を本職とされていることもあり、是非、能登半島の魅力を皆さんに伝えてもらえませんか?と振ったところ、宮口さんは、「能登半島地震が起きたのがお正月だったので、備蓄があって助かったという部分もあった。能登は発酵食品だったり保存食品をつくる文化がある。冬でも自給自足の文化がある。魚汁とかこんかいわしの文化が防災食として役立つかもしれない。それらの技術は高齢者の方が持っていて、私たちの世代は持っていない。高齢者の方々が生きている間に、私たちが学んで、継承し、広めていきたい。」と教えてくださいました。

 横浜市在住の、様々な地域でボランティア活動をご経験されてきた方からは、「これまででいうと、とにかく『72時間耐えましょう』(3日分備蓄しておけばなんとかなる)というのが緊急時の考え方の基本でしたが・・・能登半島地震ではインフラがいまだに復旧しない異常事態で、そうなると、もう多くの人は思考停止してしまうのではないかと思う。そこのところの課題を、どうやって引き留めるか、というところを、今日集まった人たちも含めて真剣に考えていかないと思っていて、今日の宮口さんの具体的な工夫のお話も参考になると思いますし、さきほどのお話の中にあった、コミュニティスペースであるとか、つながるものはつながる、と、、、それが、先生のお話にもありました災害関連死の間接的な抑止にも、ものすごくつながると思うんです。そのためには、具体的に行動できる人間でなくとも、ボランティアがそこらへんをうろちょろする、とかがそれにつながりうると考えてまして・・・。『一緒にため息をついて』『一緒に困る』ということも大事だと思います。現場を知る人、体験する人を増やしていきたいです。
 断水が直ってる・直ってないでも全く話が違ってくる。なので、そこを区切って考えないと、救われない人が出てくるので、全方位的に我々が考えていかないとと思いました。」という、現場をよくご存じの方だからこそのメッセージを頂きました。

 能登で学生ボランティアの調整などをされている方からは、「外部からのボランティアが入っている地域は入っているけど、困っていても声をあげられない静かな地域はボランティアが入っておらず、もしかしたら忘れられてしまうのではないかな、という不安がある、という現状がある。きめ細かく、どうしたら、助けて、というニーズをあげていけるかな、というところを感じます。」という切実な現状のお話がありました。

 その話を受け、先ほどの方からは、「家主さんが戻ってきていなかったり、赤紙・黄紙が貼られているところは、一般のボランティアが入れない、肝心なところに入れない仕組みになっているというところが一番の問題ですよね。縛りをちょっとずつでもうまく解いて、より多くの人が、本当に困っているところを知るようにしていかないとまずいなと思います。こういう場がそういう声をあげていければと思います。」と、このZOOM会のような場を大切に想ってくださる発言をしてくださいました。また、「それをきっかけにぜひ現地に赴き汗を流して体感していただきたい。お役に立ちつつ、受援と授援双方を知る何よりの機会となり、地域防災に必ず活かせます。」というメッセージもお寄せいただきました。

 同じ横浜市在住の方で、防災問題に関心をもってくださって参加して頂いた方からは、「災害を経験したり被災地に赴いたりした経験はないが、東日本大震災をご経験された方と年に1回は必ず交流を持っているという方と、話をしている。災害が多いのに、防災が広まっていないよね、という問題意識があり、具体的に活動を展開していきたいと考え中です。東日本大震災経験者の方からは、半年経っても一年経っても復旧できているという感覚がもてない状態が続いていたというお話も伺っている。過去と比べて、自治体の防災の取り組みの状況は改善しているのか?変わっていないのか?伊藤先生ご存じですか?」という質問を投げかけてくださいました。

 その質問に対して、伊藤先生は、「インフラにはお金がつきやすいが、それだけでは不十分だった、という指摘が神戸であり、自主防災組織の普及などが叫ばれるようになり、改善されているのだが、あまり一般的には知られていないと感じる。どこの自治体も職員の研修として災害が取り組まれている。各被災地に派遣するようになってきている」といった防災や災害救助に関する自治体の取り組みで具体的に改善している点をお話してくださいました。

 片倉さんからは、伊藤先生に、「自分事としていくための大事な取り組み方は?」という質問があり、伊藤先生からは、「UNEUNE防災フェスタのようなイベントであったり、経験者の話を聴いて活動に反映させていくということもそうですけど、他人のことを自分のことのように感じる想像力を身に着ける、とか、持っていたいな、というのはあるので、数値的な話だけではなく、「リアルな話」「物語性のある話」を聴きながら、自分たちに置き換える、ということが大事かな、と思って意識しています。自分だったら何ができるか、とワークで書いてみたりですとか。大事ですけど難しいです。」という回答がありました。

 元旦から機転を利かせて避難所運営に携わってきた宮口さんに、「宮口さんのように自分事として行動を起こす力はどのように育つのか」という少し難しい質問を投げかけたところ、「私自身、防災訓練は参加はしていなかった。想定していなかったことが起こるんです。自分事として考えるというのは難しいと思うんです。地震が起こった時にどう対応するか、が大事かなと思いますね。いくら備えをしていても、状況って変わるんですね。なんでも手に入る令和の時代に、食べ物がないとか水がないとか起こるんだ、と。毎日毎日の(避難所)生活の中で、知恵が身についていきました。今後、もし災害が起こった時に、という知恵を皆さんに共有したいな、何かあった時に役に立つと思っています。」と、即興で機転を利かせる経験、場数を踏んでいくことで育まれていくものがあるという話を提供して頂くことができました。

 さいたま市北区で精力的に地域活動をされている男性の方からは、「阪神大震災や東北の震災のボランティアに行きましたし、仲間が能登のボランティアをしています。防災の話は多岐にわたるので、この場で何が良いとか悪いとか簡単に言うことはできない。いろいろな地域の人がこうして防災をテーマに話したり、避難所にいる方とお話をできたこと、この機会は、非常に良かったと思います!」という非常に有難いお言葉・ご感想を頂きました。

 さいたま市北区で長年、地域活動に携わってきている女性の方からは、「私も20年近く地域で活動している。ケアマネージャーをしていて、地域に入らない高齢者がかなり多く、ケアマネージャーが来ることも拒むような人たちもかなりいるので、そういうひとたちに介入していくのってすごく難しくて、ちょっとずつちょっとずつ信頼関係をつくらないと、入れない。コミュニティの中で、普段から出ていける人はどんなところでもやっていけるんですけど、コミュニティに入っていけない人へ支援がいかない、難しいところなのかなと思いました。この地域(さいたま市北区周辺)だと、地域に出てこない人が多いと思うので、何かあった時に、助けがいかない、っていうことがもしかしたら起きてくるのかなっていうのは思いました。」という、地域活動を普段からされているからこそ見えてきた課題を指摘して頂きました。

 同じくさいたま市北区で様々な地域活動を展開されている女性からは、「自治会とかPTAとか入らないという流れ、東京通勤、忙しい、地域と関わらない人が多い。インターネットで情報共有とかつながったりとかで、寂しいという心を埋めるのか・・・自治会もそうだし、お祭りもそうだし、参加だけでも、運営でも、ちょっとずつでも、みんなが参加してほしいですよね。それが防災なんだよ、ってことですよね。防災を防災としてやらないという話、だけど防災なんだよっていう話がすごく面白かったです。若い人、忙しい人に、まさに広めたい。世界の課題だと思います。みんなでつながって、話して、考えていきたいです。」と熱い想いを語っていただきました。

 小学生のお子さんと一緒にこちらのプレイベントにご参加することをトライして頂いた女性からは、「普段、さいたま市で親子向けのイベントを行っています。子ども自身の自助意識なんかも大事なんじゃないかなと思いました。今回のイベントの趣旨にもすごく納得感がありました。このプレイベントに子どもも聴いてもらいたかったんですけど、子どもは5分ともたなかった。さきほどの成徳小学校のお話みたいに、子ども自身が地域のことを調べて発表したり、防災のことをゲーム感覚で学んだりとか子どもたち自身も自助意識を高められるような取り組みも大事だなと思いました。ママ、特にシングルマザー、毎日がすごく忙しくて、こういった機会がないと自分事でとらえられない。でも明後日になったら忘れてしまいそう。だから、単純に回数の多さ、繰り返していくことが大事なんじゃないかなと思いました。」というメッセージを頂きました。回数を重ねる、繰り返す、続ける。本当に大事で、力になっていきそうですよね。

 横浜市在住のボランティア経験豊富な方からは、さきほどの問題提起はありつつも、前向きなメッセージも再度頂きました。「現場に行ったら、皆さん本当に素晴らしいんですよ。宮口さんみたいな方がいっぱいいらっしゃいます。応援で各地から来ている人の意識も高まってきている。
 いざとなれば、自分事になるんです、間違いなく。そこに、客観的に、知見のある方がサポートすればうまく転がっていくような気がする。うまく生かしていければと思います。」

 片倉さんは、「防災をテーマにやろう、ということだけで走ってきましたけど、防災が何を目指すのか、というところの解像度が上がりました。」と、このプレイベントの意義があったことも伝えて下さりました。

 以前宮原に関わりがあり、現在釜石市に住まれている方からは、「宮原のことを忘れていましたけど思い出しました。女性よりおじさんが問題。興味のあることしか関わらない傾向がある。平時に関係性を作っておかないと後で大変なことになる。成徳小の例もありましたけど子どもをだしにしてお父さんを引っ張り出すとか大事ですよね。」というメッセージを再度頂きました。

8.クロージング

 宴もたけなわ、最後に、伊藤先生、宮口さん、片倉さんから、このプレイベント全体のご感想・メッセージを発信して頂きました。

伊藤先生
「皆さんすごく熱心で具体的に考えていらっしゃる方が多かったので、今後イベントにもつながるのかなと思いました。子どもは上っ面じゃなく本気で防災のことを聴いてくるので、子どもに防災教育をするのは地域の早道だと思いました。これからも楽しみにしています。」

宮口さん
「私自身、被災する前は防災に関心を寄せていたかというとそうではないので、皆さんすごく素晴らしいなと思います。避難生活をしている中で、一番伝えたいのは、人と人とが助け合っていかないと乗り越えられないな、ということです。本当に、1人ではなかなか生活しづらい状況でしたので、地域は違っても、『助け合っていく』『人にやさしくしていく』ということが大事になってくるのかなと思います。基本的なことなんですけど。」

片倉さん
『防災と言わない防災』という言葉が、我々がやろうとしているイベントで非常に大事な言葉だったかなと思いました。日々状況が変わっているのが災害だ、ということも改めて思いました。5月25日・26日にやろうとしているのは、親子で、楽しく参加してもらって、体験・体感してもうらう、楽しい中に、防災のことを考えたり話してもらうきっかけをつくる、高望みせず、少しでもそういう場になれば、それで充分かなと思います。
 特に避難所になっているつばさ小学校がブースを出すとか、マンション側からブースを出すとか、地域がつながっていく場になるイベントに今後なればいいのかなというイメージが今回できましたので、そんなイベントになれるように、第1回のイベントを成功させて、次につなげていけたらなと思います。ありがとうございました!」

9.編集後記

 20人近い参加者のいるZOOMイベントを実施し、司会進行を務めるのは初めての経験で、特にブレイクアウトルーム操作は初めてでしどろもどろ、グループによって人数が全然違うなど、非常に拙い運営でしたが(苦笑)、参加して下さった皆さんの経験値・言葉の力・防災に対する関心が素晴らしく、最終的に、5月25日・26日のイベントに向けて、非常に意義のあるプレイベントになったように感じました。
 このZOOM会、沢山の重要なキーワードが出てきましたが、数値的なデータ、技術的なこと、もちろん大事なのですが、防災の根底にあるのは、ひとを大切にする想い、なんだなということに気づかされました。そのような想いをもってZOOM会に参加して下さったことで、想定を超える素晴らしいプレイベントを実施することができました。
 想定を超える大変なことも起こるけど、想定を超える素晴らしいことも起こる。大切にする想いをもって、続けていけば、道は拓ける。
 プレイベントは終わりましたが、これは始まりの合図のように感じました。ここで出来た、様々なご縁が、様々な形で、生かされ、展開していくことを願って、この記事を締めたいと思います。

 なお、決定事項ではありませんが、今回のプレイベントの様子は、当日のイベント会場で、ダイジェストのような形で観ることができたり、さらに関心をもって頂いた人は、全編(ブレイクアウトルーム以外のZOOM会)をyoutube配信で観ることができるような環境設定の準備を進めています。

 「防災と言わない防災」。いろんなことがつながっている。震災で犠牲になってしまった沢山のいのちを、私たちがなんらかのかたちで未来に向かって繋げていけるように、また、今回のプレイベントという場・ご縁を、生かし、大切に育てていきたいと思いました。

 参加してくださった皆さん、この記事を読んでくださった貴方、いかがでしたでしょうか。

 貴重な時間を共有できたこと、有り難うございました!

 これからも、なんらかのかたちで、つながって、つづいていけたら、幸いです。

10.追記(プレイベントダイジェストyotube動画完成!)

追加情報です。
プレイベントZOOM会のダイジェスト動画(14分程度)が、最新!NISSINさんのご協力のもと、完成しました!

プレイベントに参加してくださった方も、参加していない方も、是非ごらんください!


いただいたサポートは、全額、「能登応援商店」準備・オープン費用及び、能登災害支援金として活用させていただきます。