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「映画から考える3・11」連載開始
昨日から「マガジン9」というメディアでウネリウネラの連載企画がスタートしました。タイトルは「映画から考える3・11」。隔週で水曜日更新予定です。
首都圏から今年3月に福島に越してきた私たちは、震災と原発事故についていかに何も知らないか、これまでいかにこの問題を素通りしてきてしまったか、ということを痛感しました。
けれど、何も知らずにここまで来てしまった私たちにいやな顔ひとつせず、それぞれの被災体験や原発と被ばくの問題などを、丁寧に解きほぐしながら教えてくれる人たちに、多く出会いました。
そのひとりが、福島市の映画館「フォーラム福島」の阿部支配人です。年間何百本という映画を観続ける映画館主であり、自らが被災者でもある阿部さんに案内人になってもらい、多くの人たちに、映画から3・11の問題を知ってもらいたい、というのがこの企画の趣旨です。
実際に私たちも阿部さんに選んでもらった作品を観て、解説してもらっていくことで、部分的にしかわからなかったことがようやくつながってきたり、そこからまたさまざまに新たな疑問が生まれては、それを話し合って…ということをくり返しながら、考え続けています。
震災と原発事故の問題で深刻なのは、それぞれの立場云々以前に「知らないやつがわかったような口を聞くな」「軽々に話すべきでない」といったなんとなくの「雰囲気」だと感じます。そうした雰囲気をなんとか打開して、議論を深めたいという思いで始めた企画です。
敢えていえば、関心がもてないでいる人にこそ届けたいと思って試行錯誤しながら進めています。少し前の私自身も「関心がもてないでいる人」のひとりでした。「原発の問題は難しい」--そんなふうに思いながら、ここまで通り過ぎてきてしまいました。
私たちも何も知らないところからいまも勉強中ですし、必死で考えても理解し得ないこともあるという自覚を持ちつつ、みなさんと一緒に考えたり、話し合ったりしていきたいという思いです。どうか、読んでいただけたらうれしいです。
今回は80年代の作品を取り上げましたが、今後は発災以後につくられた作品や、商業映画としては公開されなかった作品、海外の作品などのラインナップを予定しています。ぜひ、映画から3・11のことに触れてみてください。
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