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【記事掲載】私たちは「生まれてこないほうが良かったのか?」

 昨日、ウネリこと牧内昇平の記事がビジネスインサイダージャパンに掲載されました。哲学者の森岡正博さんに新著「生まれてこないほうが良かったのか?-生命の哲学へ!」(筑摩選書)についてインタビューさせていただきました。

 記事のなかで森岡さんは反出生主義に関心を持った理由をこう話しています。

私自身が「生まれてこなければよかったんじゃないか」という問いを、ずっと持っているからです。誕生を否定する思いが私の中の奥深いところにある。でもなんとかしたい、そこにとどまっているわけにはいかない、という思いがあります。人生を絶望で終わりたくないという願望が強くあるのです。
そこで十数年前から、「生まれてこないほうがよかった」という考えを克服し、どうすれば「生まれてきて本当によかった」と思えるかを探求する哲学、「誕生肯定の哲学」を打ち立てたいと考えてきました。

その上で森岡さんはこうも語っています。

ただ、みんなが「生まれてきてよかった」と思わなければいけない、ということではありません。
反出生主義の考え方を持ち続けて死ぬという生き方も、私は首尾一貫した生き方だと思っています。
誕生を否定して死ぬ人生と、誕生を肯定して死ぬ人生との間に、価値の上下はないと思っています。だから、私の哲学は反出生主義を全面否定するものではなくて、「反出生主義を抱えながらもそこから脱出するにはどうしたらいいか」を考えるものです。

 詳しくは記事をお読みいただけたらと思います。森岡さんの表現はとてもクリアーです。深い内容を、非常にわかりやすく話してくださっています。

 一部記事に入らなかった部分を加えた編集後記のようなものも「ウネリウネラ」に書いています。よければこちらもお読みいただけたらうれしいです。


 お忙しいなか取材を快諾してくださった森岡さんと、ビジネスインサイダージャパン編集部のみなさん、記事を読んでくださるみなさんに感謝します。

 

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