28.Paris(パリ)でめちゃ歩いた話(その1:ギリシャの方にとってルーブルは…)
パリは色々と歩いた記憶が多い街です。
街中の観光地を回るなら地下鉄やタクシーを使うこともありますが、街並みを眺めながら歩いた方が手っ取り早いということもあります。
一度エレベーターが混雑していたので、途中までですが歩いてエッフェル塔に上ったことがあります。
ルーブル等の博物館や美術館に入れば館内をかなり歩くことになりますしね。
初めてルーブルに行った時、チケットを買うために並んでいると、前にいる女性が困った風に周りを見回しているので、どうしたのかを尋ねたら、並んでいる時にどうやらピアスを落としてしまったとのこと。
我々は二人連れなので、なら少しお手伝いしましょうと、ボクがその辺を歩き回って一緒に探してあげました。
結局は見つからなかったのですが、
“He is very kind for me.”
なぜかこちらではなくツレに向かって言われた感謝の言葉の”for”の巻き舌がすごかったので、どちらからお越しかを尋ねたら、
“I am from Greek.”
(ギリシャから)
仕事で社長と二人で来ているんだけど、今日午前中は休みをもらったので、1人で観光しているとのことでした。
結局ルーブルの中を我々と一緒に回ったのですが、「サトラケのニケ」の展示している階段を登りながら
“Beautiful...”
(きれい...。)
と言った、その直後
“They are stealers.”
(盗人め。)
発掘され、持ち帰られた側の方からすると、そうなるんでしょうねぇ。
一度だけ行ったことがあるベルサイユも馬車に乗ったりもしましたけれど、庭園が広いのにはビックリ。半日ほど滞在しましたが、相当歩きました。
庭があれほど広いとわかっていたら、宮殿の中はもう少し端折ってみれば良かった、って後から思って見てもねぇ。
仕事を兼ねてポンピドゥーセンターやパリ市内のインテリアショップを回った時も結構歩きました。
同行したお客さんたちはなかなか元気で、これから少し買い物をしたいというので、ボクと同行してくれた本社の女性社員はオペラ座近くのカフェでお茶をしながら待つことに。
しばらく彼女と仕事の話なんかをしていたのですが、突然その同僚が隣のテーブルに向かって笑いながらフランス語で話しかけて、隣の人たちも大笑いしているので何事かと尋ねると、
“They are wondering who we are and what we are discussing.”
(一体我々がどういう関係で、何を話しているのかが気になってたみたい)
ということでした。
どうやら我々は仕事の同僚には見えず、東洋系のおっさんと麗しい英国女性が(彼女は英仏のハーフで英語は完ぺきなQueen’s Englishの発音)が何を深刻そうに話しているのか興味津々でいたら、フランス語も母国語である同僚の彼女にはツツヌケでしたということなのでした。
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