35. フランスのお話の番外編(その3:リヨンでアジアの同僚と)
これも別の会議でリヨンに行った時のお話。
リヨンは初めてだった(パリに次ぐ第二の都市だと思っていたら今はマルセイユの方が大きいみたい)ので、楽しみにしていたのですが、例によって会議を行うホテルはソーヌ川沿いの市内からははるか遠いところ。
ヨーロッパ各地からは多少の距離はあっても車でやってくるので、問題ないのでしょうが、足のない我々はほぼ軟禁状態なのです。
タクシー事情も日本に比べるとかなり悪いのでねぇ。
唯一のレクリエーションが夕食を兼ねてのクルーズ。
約2時間ほどかけて旧市内まで行って帰るころにはすっかり暗くなっていました。
最終日は会議が午前中で終了だったので、ボクと同じく明日帰るという韓国とシンガポールの同僚と一緒に午後に市内に行くバスに乗って30分ほどかけて、旧市街へ。
旧市街は中世に発展した場所の様ですが、古くはローマ時代の植民地からと言う歴史があり、遺跡が公園になっていたりします。
街並みは同様の歴史を持つアヌシーと似てかなり狭い石畳の通りに、今は両側に店舗やレストランが並んでいます。
カフェで休憩中に通りを見ると、2人組の女性が歌いながら踊っています。どうやらロマの方のパフォーマンスの様でした。
その後はケーブルカーで丘に登り、ノートルダム大聖堂へ。
高台からは市内が一望できます。
もう少し行くと古代のコロッセウムの遺跡のある由でしたが、空腹を訴える韓国の同僚の意見を尊重して、観光よりご飯を優先しました。
地図を見ながら
“There is a colosseum over there.”
(この先にコロシアムがあるよ)
というシンガポールの同僚に
“You can see Colosseum in Roma or other cities anytime, shall we go to dinner,”
(コロシアムなんてローマや他のところでいつでも見れるさ。それよりご飯行こう)
おいおい、一体いつローマに行くんだよ、とか思いましたけどね。
まあ、道々美食の町として名高いリヨンに来たので、せめてどこかとは話していたのですが。
韓国の同僚がPerrache(ペラーシュ)駅そばのBrasserie Georgesと言うブラッセリ―が有名だとガイドブックで見た、というので、そこから結構歩きましたがGoogle Mapを頼りに3人でてくてくと。
着いた先は大きな店構えで、駅のお隣という事もあり、観光名所的な感じでもありました。
たまたま隣のテーブルが頼んだタルタルステーキをパティシエがテーブルで仕上げる様がなかなかの見もので、思わずビデオ撮影を。
翌日は駅からトラムで空港まで。
アプリで予約と支払いができて、これは便利でした。
空港では少し時間があったのでサッカーチームのLyon(以前は確かリーグ1を7連覇とか強かったはず)のカフェで一休み。
今回はフライトの時間が近かったこともあり、最後まで3人一緒で、移動の時には心強いこともありましたが、普段はなかなかゆっくりとお互いの仕事のことを話すことがないので、歩きながらいろいろな話ができたのは良かったなと。
実際にこの後(たまたまと言う面もありますが)それぞれと新しい仕事で助けたり助けられたりとあったのでした。