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イスタンブールの王道、旧市街の無料観光スポットを歩く

イスタンブールは私は2回目、パートナーは3回目。一緒に来たのは初めてですが、ふたりともイスタンブールはお気に入りの街で、また訪れたいと思っていました。

前回来たときは旧市街のホテルに宿泊し、早朝あちこちのモスクのお祈りでけたたましく起こされる洗礼を受けました。そしてそのエキゾチックな街の雰囲気をすっかり気に入ってしまいました。ただそのときは一人旅で、若い男性から中年男性まで「お茶のもう!」「ご飯食べよう!」「案内してあげる!」としつこくかなり疲れました…今回二人旅だったのでそういうのは一切なくとても過ごしやすかったです。

主要な観光スポットは以前ほぼ訪れているので今回は行ったことのないエリアと拝観料のないところを中心に周りました。この記事では今回訪れたイスタンブール歴史地区(旧市街)の無料スポットをご紹介します。


イスタンブールの拝観料がびっくりするほど高い!

以前パムッカレの記事でも書きましたが、トルコは国営であっても外国人料金があり拝観料がびっくりするほど高いです!

イスタンブールの人気の観光スポットだと恐らくこのあたり↓

トプカプ宮殿(ハレム込み) 950リラ=4800円
ドルマバフチェ宮殿   650リラ=3300円
ガラタ塔        650リラ=3300円
イスタンブール地下宮殿 450リラ=2260円

ガラタ塔だけ訪れていませんが、トプカプ宮殿やドルマバフチェ宮殿は前回訪れた十数年前は千円ちょっとくらいでした。この値段を払っても価値があるかどうかはその人次第。私だったらトプカプ宮殿だけでいいかなというのが正直な感想です(それでも4800円は高い!)。ミュージアムパス、イスタンブールパスもありますが、いろいろ読んでみるとなかなか元を取るのが難しそうです(バルセロナもそうです)。

以前行っておいて良かった!と思い、今回は無料スポットに専念です。旧市街ではやはりブルーモスクとアヤ・ソフィアは再訪したいと思っていました。

装飾が美しい世界遺産のブルーモスク

17世紀初めに建てられたブルーモスク(スルタンアフメット・モスク)。世界で最も美しいモスクともいわれ、世界遺産に登録されていることから多くの観光客が訪れます。モスクは基本どこも無料で楽しめるのがいいところ。

一大観光地の割には落ち着いた中庭。

アヤ・ソフィアほどの混雑ではありませんが、かなりたくさんの観光客がいました。

青が美しいことでブルーモスクと呼ばれていますが、赤のほうが目立ちます。前回来た時よりきれいになっていて随分明るくなりました。

意外と複雑な構造になっています。

ステンドグラスも美しいです。お祈りエリアは観光客が入れないのでガラガラに見えます。

世界一かどうかは別として、息を呑む美しさです。

混んでいましたがそこまで気にならない程度でした。改めて訪れることができて良かったです。

とにかく大混雑の世界遺産のアヤ・ソフィア

アヤ・ソフィアは360年に正教会として建てられ、オスマン帝国がコンスタンチノープル(現イスタンブール)を制圧してからはモスクとして使用されてきました。1935年からは博物館となり、私が前回訪れたときは有料で公開されていました。ところが、2020年にエルドアン大統領がモスクに転換。その結果現在は無料で見学ができます。(注:2024年1月からは外国人は再び有料ー25ユーロ。)

前回はその素晴らしい内部に感動したので、無料だったらやっぱりまた見たいと思い行ってきました。

外まで列がありましたが、それほど長くなく5分もしないで入場。ただ、待つときはかなり待つらしいです。ノースリーブやショーツ、女性で頭を覆うものがない場合は不織布のものを購入させられていました。

とにかくすごい数の観光客で、もちろんお祈り用のエリアもあるのですが、とてもお祈りという雰囲気ではないです。

立ち止まってゆっくり見学するという雰囲気でもなかったです。

博物館だったときは2階にも行けて、正教会時代の素晴らしいフレスコ画を身近に見れたのですがそれも今はなし。

写真は下のほうは人しか写らないので上ばかりを撮ることに。前回来たときは空いていてネコが何匹もうろうろしていたぐらいなのですが、今ではネコも入ってくる余裕もありません。

上を眺めると照明がとっても美しいです。

本当に美しい建築とフレスコ画なのでもう少しゆっくり楽しみたかったです…

出口付近はこのごった返し。

出口の近くに正教会時代のモザイクがありました。

とにかくすごい混み具合で、入場料をとって人数を制限せざるをえないと思いましたが、無料にしてしまったのがそもそも間違いだったのでしょう。あまりの混雑にがっかり感のほうが大きかったです。

青と白のドームが印象的なBeyazıt国立図書館

グランドバザールの西にあるBeyazıt国立図書館(Beyazıt Devlet Kütüphanesi)。一般人でも入れるようだったので一応警備員に確認を取って入ってみました。

19世紀に建てられた建物のようです。こちらはリーディングルームがあるほうでドームが見えます。この左が正面玄関です。

リーディングルームは数人いる程度で空いていました。白いドームに青の装飾がとっても洗練された雰囲気。

こんなところで読書してみたいです。

昔ながらのカード目録の棚がずらっと並んでいました。電子化されていないのでしょうか。

近隣の観光客で賑わうモスクよりもスピリチュアルな雰囲気でした。

無数のドームから成る世界遺産のスレイマニエ・モスク

世界遺産の一部として登録されているスレマニエ・モスク。16世紀中ごろにスレイマン1世によって建てられたモスクで、2019年まではイスタンブールで一番大きいモスクだったそう。

アヤ・ソフィアやブルーモスクから少し離れているので観光客も少なめ。

いくつも並ぶ小さいドームが印象的です。

金色に輝くドームがとにかく壮大。

壁はシンプルですが、ステンドグラスがカラフルで美しいです。

照明と合わせると神秘的。床に座ってゆっくり鑑賞しました。

敷地内にはマドラサ(イスラム教の学校)もあり、湾を背景としたそのドームの数々が見事。

大御所のアヤソフィアやブルーモスクと比べてかなり空いて、のんびり観光できるのでおすすめです。

ノスタルジックなトルコİş銀行博物館


現代トルコの父と言われるアタテュルクが創業者の一人だったというİş銀行。建物は19世紀後半に郵便局として建てられ、20世紀の初めにİş銀行に売却されたそう。現在は博物館として無料で公開されています。

昔の銀行の窓口がそのまま残っています。ドルサインが使われていますが、トルコの通貨は当時ドルサイン$だったのでしょうか。

開業当初の写真。左奥がこの銀行の建物よう。

一階はトルコ経済の発展の歴史などの展示がありました。

二階に移ります。控えめなステンドグラスがきれい。

頭取室と思われる部屋などがあります。

帰ろうとしたら、外出てすぐ左の階段を下るともっとあるよ、と警備員に言われ行ってみると、金庫がありました。

セイフティボックスも。警備員が教えてくれなかったら見逃すところでした。

そんなに大きい博物館ではないですが、レトロな雰囲気があり意外と楽しめました。

グランド・バザールなどのバザールやオリエント急行の終着駅だったシルケジ駅も旧市街にありますが、そちらは別途お伝えします。

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