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ゆっくり時が流れるサフォーク州ベリー・セント・エドモンズ
今回のイギリス滞在で初めて行ったイースト・アングリア地方。前回はノリッジ(Norwich)に行ってきました。
その次に行ったのが、ノリッジの南西にあるサフォーク州のベリー・セント・エドモンズ(Bury Saint Edmunds)。
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一応、サフォーク州の観光局のおすすめ観光地のトップ10に入る町ですが、正直聞いたこともないので、廃墟の修道院があると聞いただけで何も知らずついていきました。
砂糖の精製工場や大手パブチェーン、Greene Kingのブルワリーがあることでも知られています。
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訪れてみるとよくあるマーケット・タウン(中世に市場開催権が与えられていたその近隣一番の町)という趣き。残念ながらイギリスの小さい町では町の一番の広場が駐車場になっていることが多い気がします。
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びっくりするほどの規模だった修道院
まずは中心から歩いて五分くらいのところにある修道院へ。修道院自体は廃墟ですが、門は完全な状態で残っていました。
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10世紀初め頃に設立された修道院で、11世紀後半に建設が始まり、13世紀初頭に完成。152mの塔がそびえ、完成当時キリスト教の建物としては世界で4番目に高い建物だったそう。
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16世紀にヘンリー8世が起こした宗教改革によって、カソリックだったこの修道院は閉鎖、建物は破壊されたそう。
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柱やアーチ、壁の一部が残っていますが、ビジュアル・エイドなしには一体どんな修道院だったのか想像しにくいです。
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グーグルのサテライトビューで見ると大体の大きさが把握できます。
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最盛期の1400年頃はこのような感じだったらしいです。その規模といい今も残っていたとしたら世界遺産登録は間違いなさそう。
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ヘンリー8世が離婚をしたいがためだけに起こした宗教改革。個人的な都合で多くの素晴らしい歴史的建造物が消えたかと思うと複雑な気分になります。
天井の装飾が素晴らしい大聖堂
修道院跡の隣には大聖堂(左)がそびえています。修道院があった当時は協会だったそうで、大聖堂になったのは20世紀になってから。
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大聖堂の規模はお隣りにあった修道院の二分の一ほどだったそうです。
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大聖堂に入ってみると、メジャーな大聖堂と比べると随分小さいですが、見事な木造の天井。
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後方部分の天井はカラフル。
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タワー部分の天井も鮮やかです。
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小さい町ながら修道院も大聖堂も立派でびっくりでした。
美しい穀物取引所で一杯!
町の中心に戻ると立派なコーン・エクスチェンジ(穀物取引所)の建物がありました。
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イギリスのいろいろな町にある穀物取引所などの大きな歴史的建造物は大手激安パブチェーン、ウェザースプーンになっていることが多いです。
そしてこちらもやはりウェザースプーンでした!元々は一つのフロアだったのを2階に分け、上の階にウェザースプーンが入っています。天井とバーカウンターが素晴らしいです。ただ、絨毯や家具は大体どこも同じ。老若男女で賑わっています。
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もう一つ近隣の町に寄った後、パートナーのお兄さんにすぐ終えなければいけない仕事が入ってしまい、WIFIが必ずあるこちらに戻って来ました。ここで1時間ほど暇をつぶしました。夜は照明を落とし良い雰囲気。
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以前ウェザースプーンのタップのビールがあまり美味しくなかったので、久々に以前住んでいたシカゴ発祥のGoose IslandのIPAを。クラフトビールの先駆けのような存在で、安定していて美味しいです。
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この一杯の前に訪れたのはハリーポッターファン必見の小さな町。次回はそちらをお届けします。