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世界遺産のポンペイ遺跡はやっぱりすごかった

古代遺跡は有名どころは一応行くようにはしていますが、正直、古代史にはそれほど興味がないため「感動した!」というところは2〜3箇所くらい。柱だけとか土台だけだと、当時のイメージが沸きません。

ただポンペイ遺跡は、是非行くべきと聞いていたので、機会があれば行ってみたいと思っていました。

そして今回やっとその機会が到来しました。


ポンペイ遺跡とは?


ポンペイは、紀元79年のヴェスヴィオ火山の噴火によって消滅。消滅当時、65ヘクタールほどの大きさの町で人口は1万1千人ほどだったそうです。5mもの灰に埋もれたことで、盗難や侵食などの被害から免れ、比較的保存状態が良いため今でも当時の様子が伺えます。

現在は世界遺産に指定され、年間250万人が訪れるイタリアの一大観光スポットです。

ポンペイ遺跡の見学情報

チケット(大人18ユーロ)は2日前にネットで購入しました。特に時間指定はないですが混雑を予想して朝一に行くことにしました。

ポンペイはナポリ中央駅直結のガリバルディ駅から近郊電車で30分ほど。開園時間は朝の9時で、開園35分前くらいに到着しました。いくつかある入口のうち、鉄道駅前にあるPorta Marinaという入口へ行くとすでに10人強ほど待っていました。

開園時にはもう結構な人が後ろに並んでいて、アメリカ人の多さにびっくり!ところが当日券を買う人が結構いたのでなんと一番乗りで入場できました。

いざ、ポンペイの町へタイムスリップ!

遺跡内を歩いて直ぐに分かったことは、とにかく凄い規模であること!東西は1キロ以上、南北は800mくらいでしょうか。そこに建物が結構密集して建てられています。

オフィシャルサイトから地図をダウンロードしました。

早速、町の中心の広場のあるフォーラムへ。まだ誰もいません。

背後にすぐヴェスヴィオ火山が見えます。かなり近いので噴火で消滅するのも納得。

円形劇場はかなり保存状態が良いです。ピンク・フロイドが昔ここでミュージックビデオを撮影したらしく、ピンク・フロイド展が内部で行われていました。

かなり大きいスポーツ施設もあり、若いアスリートの育成にも力を入れていたそうです。右手の中庭には当時はスイミング・プールがあったのだとか。

ポンペイから比較的近い同じく世界遺産のエルコラーノ遺跡と同様、邸宅やお店、公共の建物など至るところにカラフルなフレスコ画があり、驚きの連続。

モザイク画もキレイに残っています。

そしてポンペイといえば、当時の人々が息絶えた時そのままの姿で発見されたことは有名です。本物はナポリの考古学博物館に保管されているようですが、ポンペイには本物に石膏を流し込んだレプリカが展示されています。

町並みも一階部分はかなりそのまま残っています。

一部2階部分も。

庭もバラを植えたり、できるだけランドスケープも再現しているようです。

飲み物や食物を提供するパブも。ポンペイでは150あまりのパブが見つかっているそうです。現代のようなコンロがなかった当時、火事の危険性が高いことから調理できるキッチンがある家は稀で、外食が中心だったそうです!カウンターの丸い穴に食べ物が入った瓶を入れ、ディスプレイしていたそう。いわゆる今のデリやカフェテリアスタイル。

結局4時間ちょっと回りましたが、11時頃から徐々に混んできて、最後の方は列ができる建物も出てきて、疲れてきたこともありギブアップ。

最初誰一人いなかった中心のフォーラムもこの通りの混雑。

ポンペイ遺跡のネコ

ポンペイでも例に漏れず猫に出会いました。

開場前に入口にいたフレンドリーな猫。

小高い丘にトイレなどがあり、上から遺跡群が眺められる場所がありました。

そこで見つけたフレンドリーな猫。

ご飯が欲しいようで観光客におねだり。なんと三兄弟でした。

かなり混んでいるカフェの前にも。

そんなに数はいませんでしたが、みんな人懐こかったです。

そして野良犬もいました。ギリシャやトルコでは野良犬がたくさんいたのですが、イタリアにも少数ながらいるようです。

ポンペイを見学して

ポンペイ遺跡を訪れる2日前に、同じ火山の噴火で消滅したエルコラーノ遺跡を見学したので、似ているところもあり感動や驚きは少なかったです。

それでもフレスコ画などから当時の生活の様子を想像することができ、訪れた価値は十分にありました。現時点で発掘されているのは町全体の3分の2だそうですが、とにかく町の大きさにびっくり!そしてほぼ2000年前であるにも関わらずかなり発達した町であったことも驚きです。

見学するにあたって、不便なこともいくつかありました。まず、ダウンロードしたマップは、建物の名前しか書いておらず、果たして何の建物か不明なのであまり意味がない地図でした。またファイルが大きすぎてスマホで見るには小さすぎ、何度か同じところに戻ってきてしまったり、迷ってしまったり…。アプリもあるらしいのですが、うまく作動しないというレビューが多くどれくらい役に立つのか不明です。建物内にも解説は殆どなくちょっと不親切だなと思いました。

ガイドツアー受付があり、フリーランスのガイドを雇えるらしいので(価格などは人によって異なるようです)、お財布に余裕があれば、主要なところをガイドで周り、後は自分たちで散策するのが効率的だと思います。

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