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ロンドンの美しいショッピング・アーケードの数々


今回のイギリス滞在で、ロンドンを歩いていていくつも歴史的なショッピング・アーケードがあり印象的でした。そんなアーケードのいくつかをここでご紹介します。


最初の3つはピカデリー・サーカスからほど近いピカデリー・ストリート周辺。

ピカデリー・サーカス。久しぶりに来たらネオンサインが、かなり明るくて高画質のスクリーンに。明る過ぎてちょっと違和感。

まずは一番歴史のあるアーケードから。

妻のために高級ショップを集めたバーリントン・アーケード

ピカデリー・ストリートに面した1818年に建てられたバーリントン・アーケード。欧州でも特に歴史のあるショッピング・アーケードの一つで、重厚なファサードです。

なんでも近隣にあるバーリントン・ハウスの主、ジョージ・カヴェンディッシュが、庭の脇を通る通行人がカキの殻やゴミを投げ入れるのを防ぐために建てたとのこと。また、ジュエリーやファッションなどの高級品を売るお店をテナントとすることで、彼の妻が近所で安全に買い物ができるようにしたそうです。

今でも高級なジュエリーや時計、ブティックなどが並びます。最近はあまり見なくなった靴磨きスタンドも健在です。

マントと昔ながらの帽子のユニフォームの警備員(ドアがないですがドアマン?)がいい雰囲気を醸し出しています。

オレンジ色が映えるロイヤル・アーケード

1880年に完成したロイヤル・アーケード。ビクトリアン様式のオレンジ色が映える美しいファサード。12 Albemarle Streetと28 Old Bond Streetを結びます。

内部もオレンジがアクセント。天井はほぼガラス張りなので明るく、クリスマス・デコレーションが良い雰囲気です。

落ち着いたピカデリー・アーケード

ピカデリー・ストリートに面した1909年に建てられたピカデリー・アーケード。第二次大戦で爆撃を受け、1957年に修復されたそう。

エドワーディアン様式で、天井の丸いドームが印象的。他のアーケードに比べて落ち着いた雰囲気ですが、お店のドア上部のバルコニーのような装飾が素敵です。

何とも言えない柄を揃えた男性用ガウン専門店がありました。イギリスの大きな邸宅なら合いそうですが、日本の家屋で日本人が着たら大変なことになりそう。

どこもクリスマスのデコレーションで雰囲気が良かったです。

ハリーポッターでお馴染みレドンホール・マーケット

最後のファイナンシャル・ディストリクトにあるレドンホール・マーケットは、ハリーポッターの撮影が行われたことで有名です。14世紀から続いている市場があり、アーケードは1881年に完成したそう。

観光客も多いですが、近隣の金融機関で働く人々などが仕事帰りに一杯ひっかけていくようで、パブは満員。イギリス人は寒いのに良く屋外で立って飲んでるな、と思います。

天井が高く、ファサードが素晴らしいです。

Hoxton Street Monster Suppliesという変わったお店を発見しました。入店の注意として「当店のスタッフを食べることはご遠慮いただくようお願いします。」などと書いてあります。

「最も濃い人間の鼻くそあります。」というサイン。

もちろん本物ではありませんが、モンスターが好きそうなものを集めたお店だそうで、チョコレートでできた人間の心臓、血のケチャップなど面白いものがたくさんでした。

ロンドン市内にはまだいくつか歴史的なショッピング・アーケードがあるようです。ミラノやパリ、ブリュッセルなどにある歴史的なショッピング・アーケードに比べて規模が小さく開放感はあまりないですが、それぞれの店が狭い代わりに店舗数はそこそこあるのでウィンドウショッピングも楽しいです。

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