広大で見所たくさん!マドリードの世界遺産レティーロ公園
今回、美術館と博物館巡りが目的のマドリードでしたが、ぜひ訪れて見たかったのがレティーロ公園。
2021年に「プラド通りとブエン・レティーロ公園地区。芸術と知の景観」として世界遺産に登録されています。
マドリードの中心にあり、プラド美術館をはじめとしたマドリード三大美術館からも近くて便利です。
世界遺産に登録されているはレティーロ公園全域とプラド美術館の西側にあるプラド通り(Paseo del Prado)を含むかなり広い範囲で、プラド美術館や王立植物園、証券取引所、スペイン銀行、ソフィア王妃芸術センターなど多くの建物を含みます。
15世紀にはすでに市民の憩いの場であり、欧州で初めての並木のある遊歩道だというプラド通りは緑豊かで気持ち良いです。
レティーロ公園へは北西のアルカラ門がある入口から入りました。スペインに住んでいると写真やネットで良く目にする門。
レティーロ公園は、1630年に建てられたフィリペ4世の別荘であるブエン・レティーロ宮殿の一部として造園され、18世紀後半にはカルロス3世が一般市民が訪れることができるようにしたそう。19世紀の後半にはマドリード市の所有となり、長い間マドリード市民に愛されてきた公園です。
公園内は無数の噴水や銅像
19世紀初めに起きたスペイン独立戦争で大きな被害を受けたことから公園内のモニュメントや建物の大半は19世紀以降のものだそう。
至るところに噴水やモニュメントがあります。
緑が多く気持ちが良いです。
バルセロナでは水不足で噴水に水がないので、青々とした木々に噴水の水が涼しげ。
正直これ程モニュメントがある公園は行った記憶がありません。
薔薇が咲き乱れる美しいバラ園
公園の南にはバラ園がありました。
丁度バラの季節でとてもキレイでした。
ほぼ満開。
いろいろな種類のバラがあり楽しめました。
公園の中心にある大池
公園の中央には大池(Estanque Grande, 大池の意)があり、アルフォンソ12世の大きな像が中央にそびえます。
立派なモニュメントです。
ライオンがガードしており、池ではボートを漕ぐ人々が。宮殿があったときはここでスペイン王が海軍の戦闘ショーを開いたり、自らボートに乗って楽しんでいたそう。
素晴らしい彫刻の数々。
鋳鉄建築が美しいクリスタル宮殿
そして何やら鬱蒼としたエリアがあったので進んでいきました。
鬱蒼とした茂みに突如現れたクリスタル宮殿。1887年のフィリピン展の際に外来植物を入れるために建てられた、スペインの鋳鉄建築の代表例の一つだそう。
中はからっぽでしたが、細かい装飾が美しいです。
前の池にはカメがたくさん。
周りが緑に囲まれているので大通りを歩いていると見逃してしまっていたかもしれません。
猫と孔雀が戯れるセシリオ・ロドリゲス庭園
何気に入ってみたセシリオ・ロドリゲス庭園は公園の南東に位置します。
キレイに刈り込みがされた木々。
ふと茂みを覗くとネコが。
こちらにも。
そしてこちらにも。かなり何匹も住み着いているよう。
そしてほかにも住み着いているのが孔雀。スペインの他の都市やヨーロッパの庭園で孔雀を放し飼いにしているところはいくつか訪れたことがあります。
孔雀の羽を広げさせる方法があるらしく、地元民と思われる中年男性がなにやら合図すると孔雀が一気に羽を広げついつい見入ってしまいました。孔雀が羽を広げダンスを始めると周りから人も集まってきます。
それほど時間を費やすつもりはなかったのですが、気がついたら2時間以上散策していました。全てを見ようと思ったら3時間以上は軽くかかりそうです。ほかにもベラスケス宮殿などの見どころがあるようでした。
場所柄観光客も多く訪れると思いますが、とにかく広大なので混んでると思うことなくゆっくり散策できました。全体的にきちんと手入れがされていて緑がとっても多くて気持ちが良く、モニュメントなども素晴らしく見どころ満載でした。バルセロナには中心にあまり大きな公園がないのでとても羨ましい環境です。