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大殿筋のすすめ

殿筋群(Gluteus Muscles)は、骨盤外側(後面)から起始する外寛骨筋の1つです。



1 分類と付着

殿筋群は、浅層より大殿筋(Gluteus Maximus)、中殿筋(Gluteus Medius)、小殿筋(Gluteus Minimus)の3種類に分類することができます。

2 大殿筋

 お尻を形成する大きな筋で、単一筋としては人体の中で最大です。 
 大殿筋の浅層線維は、指を上後腸骨棘の外側面の下に置き、股関節を外旋、外転することで 触知できます。牛の大殿筋はランプで,先端部をイチボと呼びます。
 
 停止部の大腿筋膜は腸脛靭帯に移行します。

⑴走行

 大殿筋は起始部の違いにより浅部繊維と深部繊維に分類され、浅部繊維は、腸脛靭帯に停止し、深部繊維は、主に殿筋粗面に停止する。また、骨盤から起始し、下外方に走行し、大腿骨に停止する。
  
 大殿筋は、梨状筋・仙腸靱帯と並走し、延長線上には仙結節靭帯が並ぶ。

⑵機能

 日常生活動作では、歩行や立ち上がる動作など、股関節の伸展を伴うあらゆる動きに関与している。
 特に、片足立ちになったときに貢献度が高まる。
  
 スポーツ動作では、ダッシュやジャンプ動作などの動作に関与している。

⑶トレーニング

 大殿筋のトレーニングは、如何にして股関節の深屈曲位を作るかである。

⑷ストレッチ

 大腿内旋位で大腿外側部~臀部を圧迫することでも効果的である。

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