見出し画像

あれはパワハラだったのか?圧迫面談だったのか? (前編)

私の会社員時代にあった出来事を残しておこうと思います。
フラッシュバックとまでは思っていませんが、自分にとってはポジティブではない記憶を、なぜかふとしたときに思い出してしまいます。
そのたびにもやもやしてしまうので、一度きちんとアウトプットしておこうと思います。
書き方が下手なのでちょくちょく直しながらになりますが、お時間ある際にご覧いただければ幸いです。


登場人物

:投稿主
└ 当時入社2年目のエンジニア。24歳。

先輩:芝浦(しばうら)
└ チームのプロジェクトリーダー。30代前半男性。システムエンジニアとして、技術的にも信頼されている。色白で高身長、奢ることがかっこいいと思っている私の直属の上司。

課長:下川(しもがわ)
└ K-POPアイドル好きの50代中盤男性。昼休みはコンビニ弁当を食べながら、Youtubeをよく見ていた。

東京支社長:武田(たけだ)
└ 私が入社2年目の時に新社長と同時に新任(新社長の右腕)した40代中盤男性。スポーツ刈りで強面。

※全て仮名にしています。

はじまり

大阪にある、従業員60人程度の調剤や医療、ロジスティクス(物流)系システムの企画・開発・保守を行っている会社で働いていた2年目のときのことです。

私は転職で入社し、1年目は本社内でのシステム開発、2年目はお客様のところへ出向いてプロジェクトをすすめていく、いわゆる出向というもので、私一人ではなく、先輩の芝浦と二人で出向することが決まりました。
出向が初めてだったこともあり、そのことを伝えると、

芝浦「え?はじめてなん?それやったらええ経験になりそうやな!」

と、前向きな言葉をかけてもらい、出向することになりました。

社内体制変更

ちょうどこの時期、当時の社長が退くことが決まっており、新しい社内の体制が編成されているところでした。

出向している下っ端の私には、先輩の芝浦からちょこちょこと情報を聞く程度であまり詳しいことはわかっていませんでした。
当時はそれほど興味がなかったというのもあり、スタッフの出入り程度の情報しか知り得ていませんでした。

詳細は覚えていませんが、このころ社内がバタバタとしていたとは聞いていました。結果的には当時の役員の中の一人が代表取締役社長になり、各部署で新しいチーム編成もありましたが、私と先輩の芝浦は同じチームのままでした。

この時、「給料をあげなくてもいい(アップしなくてもいい)くらい、やりがいのある会社にしていきたいと思います!」などとわけのわからないことを新しい社長が言っていたことはよく覚えています。

社内体制(再)変更

新しい体制になって半年が経とうとしていたころでした。

私は出向先で引き続きプロジェクトの開発に携わっていました。
先輩の芝浦から、

芝浦「今月で俺も私くんも本社に戻って、課長(下川)のチームに合流予定やから。」

「はい、了解です。」

芝浦「忘れもんないようにな。」

「はい。」

芝浦「あと、全体会議で発表あるけど、社長交代するらしいわ。」

「え?! そうなんですか?!」

つい半年前に新しい体制になったばかりなのにと思いながら、全体会議の日を迎えます。

交代の理由は、どうやら社長というプレッシャーから、心身が衰弱してしまっていたとのこと。(この時本人は入院中)
出向先で社内のことなど気にすることもなかった私もさすがに、やはり社長というのは大変なんだろうなと、わからないなりに思っていました。

そして、次の新しい社長は既に決定しており、来週に改めてすべて発表するとのことで、その日の全体会議は終わりました。

新体制確定

全体会議の日です。

常務から改めて役員の新体制が発表されました。

新しい社長は、以前から取引先としてのつながりのあった人で、その人がやっていた事業をA社が吸収するかたちで就任することになりました。

どうやら、私を含めたこの会社の3年目よりも前から在籍していたスタッフには顔なじみの人だったようです。

そしてもう一人、新社長とともに長年一緒に事業をしてきた、東京支社長となる武田も新任が発表されました。

それぞれの新任のあいさつ全ては覚えていませんが、

武田まぁ…そうですねぇ…。いろいろと言いたいことは言わせてもらうんで。

と、何か含みのあるように武田が言っていたことだけは覚えています。

強面なビジュアルもあったせいか、あまりいい感情は抱かなかったです。

改めて新しい体制にはなりましたが、私自身のやることは変わらないままです。

新体制からの半年後

改めて新しい体制になってさらに半年、私はこの会社の2年目を終えようとしていました。

プロジェクトがひと段落するのが見えてきたころ、私より3つ年齢が上の営業スタッフが肩を落として会議室から出てくるのが目に入りました。

どうしたんだろう?と思い、昼休みに声をかけてみました。

私「お疲れさまです。○○さん、元気なさそうですけど大丈夫ですか?」

何があったかというと、クビになったのだそう。

驚きました。普段は外回りの営業であまり話すことはなかったものの、人当たりのいいキャラで、いろいろうまくいってそうな、私にとっては社内で接しやすい人の一人です。

そんな人がなんで?と思いましたが、この会社では給料は4年目から年俸になる制度となっており、一人ずつ交渉という名の面談があるのです。

どうやらその面談で判断を下されたのだそうです。

いずれ自分も面談があることは知っていましたが、リアリティを突き付けられた気がしました。

そして一週間も経たないうちに先輩社員は退職しました。

最後の挨拶の際、頑張ってねと声をかけていただき嬉しかったです。ただその反面、仕方がないとはいえ厳しい現実を改めて目の当たりにしました。

打診からの激昂(1/2)

それからまたほどなくして、課長の下川から、ちょっと話があるんだけどいいかな?と声をかけられました。

給与交渉の面談時期は既に終わっていたこともあり、検討がつきませんでしたが、ひとまず指定された会議室へ入室しました。

会議室には、課長の下川と東京支社長の武田がいました。

正面に二人が並んでこちら向きに座り、机の上に資料がいくつか並べられていました。

下川「じゃあ座って。」

と、目の前にあった椅子に座るよう案内されたので二人を正面にして座りました。

年俸に関する話でなければ、目の前にいるのは東京支社長なので、東京への異動?くらいしか思いつくことはありませんでした。

それよりも、下川武田がセットで一緒に居る光景が私の中では珍しかったので、余計になぜ自分がここに呼ばれたのかがわかりませんでした。

武田とはこの時がほぼ初対面。
下川とも入社してまともに話をすることはなかったのですが、以前下川宛に電話がかかってきて替わろうとした際、対応するのが面倒だったのか、"退職したと伝えて"と言われました。本当にそんなことを言っていいのか、何度も聞いたうえでそのまま答えたら、あとから少々混乱が起きたことがあり、別の年配社員から「なんで退職したなんか言うたんや!」と言いながらめちゃくちゃ睨まれたことがあり、それはそれで腹が立ちましたがその程度の印象しかありませんでした。

下川「私君は今このプロジェクトの~~~~をやってるよね?」

「はい、そうです。」

話の序盤だからなのか、現在の業務について淡々と確認されます。
この間、武田は何もしゃべらず机の上にある資料をひたすらパラパラと見ていただけです。

一通り確認が済んだあと、下川武田に次の確認を促すよう合図します。

武田「私君ってさ、今の仕事内容以外でやってみたいこととかあるん?」

「他の仕事ですか・・・今やっていること以外では考えたことがないですね。」

というか、プロジェクトの全体的な進め方を把握しようとしていたタイミングでもあり、業務の工程はいくつかあったのでいろいろやっている感覚でした。
故に、他にも考える余裕がなかったというのもあります。

武田「実はね、営業できる人探してんねん。」

「営業・・・ですか。」

まったく予想していなかったのでますますよくわからなくなった。

「営業は考えたことがないですね。そもそもよくわかってないですし。」

とりあえず今思っていることを述べると、

武田「営業といっても、エンジニアとしての目線で営業に関わっていくような感じで考えてて。」

今思えば、いわゆるIT営業のことだったのかなと思います。

「いやぁ、、営業ですか・・・」

さらによくわからなくなってきたこともあり、なんと答えたらよいのやら。

すると武田はさらに質問してきました。

武田「営業ってさ、どんなイメージがある?」

「イメージですか、、、うーん、、、」

営業のイメージと言われてもなぁ。

武田「何か、なんでもええから。」

そう言われたので、

「基本的には大変だとはよく聞きますね。やっている人はすごいと思います。」

武田「うんうん。」

武田は何かメモをとりながらうなずく。
隣の下川は資料をパラパラと見ているだけだ。

「まったくわからない世界ですが、プライドを捨てたりとか聞いたことがありますね。」

こう答えた次の瞬間、武田が強面な表情をさらに強張らせ、私を睨め付け、こう言いました。

武田はぁ?プライドぉ?

口調、表情、雰囲気、全てがまるでヤ○ザのように豹変しました。
あまりの豹変ぶりに私は固まってしまいました。

=====
いったんここまでとします。
続きは書けましたら公開します。
=====


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?