見出し画像

日本フィル東京オペラシティ、ブラームスとチャイコフスキー

どんどん日が短くなりますね
オーケストラ音楽は現場で目で聴くものだと思う。
作曲者もステージ上でどう見えどう感じられるかを想定して書いていたりする。あの空気感と
とはいえ私静岡なので仕事定時で上がって東京で19時の開演にというのは無理。
ところが今たまたま月一位なら行ける感じが来ていて人生上のチャンスだと思う。そうじゃなかったこともあるし、この先いつまで続くかもわからない

最近ここやたらに来てる気がする

代々木のここで時間調整がてら今日はストピにかなんか書いたらすぐコメントをくださった方がいてうれしかったりしながら
直前までピアノ弾きまくってたので頭をコンサート用に鎮めるというか
新宿までは歩いてすぐだけどそこから一駅の初台へ歩くのはちょっと
いつまでたっても暑いし

エスカレーター使っちゃうけど

ラッシュ時間なので電車は満員だったけど
ここはまだ静かで

東京オペラシティ

着いたらまだ開場直前。
間違えて別なチケットを持ってきちゃった人が止められてた
他人事じゃないよね自分もいつかやるかもしれないと思って仕事以上に注意してたりする
あと40分あるけど戻ってとってこれるようなところに住んでる人だろうか?
そう言えば新日フィルでチケットレスというのが一回だけあったけどいつも紙だねチケット
電車に乗るのと違う特別な出来事だから便利さより紙のがいいかなとも思うけど、スマホならああ間違えたこっちかぁで済むかな

オルガン、使わない時はコンソール仕舞って席になるのね

また正面から聴かずこういう席とりました

日本フィルハーモニー交響楽団 東京オペラシティ特別演奏会
東京オペラシティ特別演奏会
指揮:カーチュン・ウォン[首席指揮者]
ピアノ:ゲルハルト・オピッツ
ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 op.83
チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 op.36

白い髭を蓄えたゲルハルト・オピッツさんって昔教育テレビでレッスンしてたよなと今調べたらもう30年も前なんだねあれ。
ブラームスの2番協奏曲は

最近はネット上にあるから

中学の頃ポケットスコアを眺めながら毎晩聴いた。
音楽を習うでもないし何にもわからない私にいろんなことを教えてくれたのは楽譜だったかも
自分が弾くわけでもないのに今でも聴いてると該当箇所の楽譜の景色が頭に浮かぶ
それより、聴いてる間あの頃の自分に話しかける感じ、おいいま実演聴けてるんだよよかったな。
この曲生で聴くの初めてじゃないけれど、前回はすぐ前に演奏中鞄の鈴をリンリン鳴らす叔母さんがいてぶち壊しだった。そういう話、通じる人と通じない人がいるけれど

冒頭裸で始まるホルンソロがものすごく緊張してて聴いてて不安に‥なんて言わない
プロでもああなるんだな・・はいつか自分を助けてくれるかもしれないと思いながら

華やかでも派手でもないけど難所というのがブラームスらしくない?

話飛びすぎだけどスケルツォの途中ピアノが両手オクターブの半音階的進行を密かなppでレガートにってここ派手ではないけどかなりの難所らしく
ようしここ聴きどころだと耳を集中しようとした瞬間、
隣のおじいさんが鞄か服をこすってがさがさがさがさがさがざー!
で、聞こえなかった。
けどまあ腹を立てたりもせずにいられたのは演奏が全体的にとてもよく満足できたからかな
おじいさんその後休憩とか帰りにも見かけたけど歩くのもやっとみたいな人で、仮に87だとすると私があの曲を聴き始めたころ私の年だったのか・・何の意味もないけど

チェロとピアノの2重協奏曲みたいな3楽章が始まる前、チェロの首席の人がひそかにいざ!みたいになってたのが記憶に残ってる
クラリネットとピアノが作る夜みたいなあそこもよかった。

ピアノの足があの位置にあるのもなんとなくじゃないんだよね?

感覚的にはピアノがこれくらいに見える感じ。
実際は背中で鍵盤の半分以上が埋まっちゃうんだけど、鍵盤の前の壁が鏡みたいに手を映すから結構手元見えた感じ
見て真似ようというんじゃないけど

終わっての拍手にどうもピアニストにアンコール求めてる感があったような気もするけど、ブラームスのあとアンコールはないですよね?

チャイフスキーの4番を毎晩聴いたのは高1くらいだったかな
冒頭一発かませから始まってこの曲もあらゆる部分が好きですという感じだけど
結論的にはとてもよかったですよ。首席指揮者の人、去年お披露目みたいなのだったっけマーラーの3番を聴いた時と変わってないようで何かが違ってたような
うまく言えないけどまた聴きたいと思う。
第2主題終わってヴァイオリンのppをほんとに落として歌わせてたのが印象に残ってる

2楽章、明らかにステージを意識したヴァイオリンのリレー

2楽章でバイオリンが細かく刻む伴奏みたいなの、1番と2番でリレーしてるんだけどこれこそ現場で見て楽しむ場面だと思いながら

弦楽器全員がずっとピッチカートで音楽を作る3楽章、連打的な旋律が実は2つのパートに分担されてる場面も上からよく見えて私は楽しく面白かった。いちど、実演でそこがどうなってるのかを体感したいとか思ってたので
ずっとピッチカートだからみんな弓を膝の上に置いてるんだけど、おしまい近くになると決まった場所でさっと弓を持つのが目に入ってくる。
軽快な音楽が静かに終わると休みなしでいきなり全然違うお祭り騒ぎがドーン!!と突っ込んでくることの効果を作者はかなり計算していると思うんだけど、密かに弓もって準備してるのが目に入るとその緊張的効果が倍増するというかね

そのフィナーレでは盛りながら上昇してゆく木管がスカッとよく聞こえてとても気持ちがよかった。
木管ずっとすごくよかったね。
楽譜は2本だけど実際3人でやってたトランペット、

このクライマックスに登って行く坂でトップの人は吹かずに休み、あのファンファーレが返ってくるところからどーんと・・
みたいなのも見てて面白いだけじゃなく、fffのファンファーレが決まった気持ちよさが目からも入ってくるというかね
その時木管もベルアップじゃないけどものすごい勢いで吹いてるのが見えるし聴こえるし
それが終わって鎮まったところからずーっと伸ばしてクレッシェンドして行くコントラバスがちょっと特別な見せ場をつくってた。そこ聴かせるためにティンパニはわざと抑えていたかもしれない。

オケと指揮者がうまく行ってるんでしょう

もともと終わった瞬間にブラボーと拍手が爆発するようにできてるような曲だけどそうなって
行ってよかったねこれも。
今まで日本フィルを聴いたのはいつもサントリーホールである種の共通した印象があった。
全然違うものを感じられてよかったんだけどあれやっぱりホールのせいなのかな?

オケがはけちゃっても指揮者を呼ぶ拍手が続いていたけど
帰りの指定券とっちゃってあったので待たずに
新幹線だとなんか偉そうなので途中まで私鉄その先車
今年あと2回分とってあって、次のはいけないと一生悔やむ気がするやつ
なにが来ても嘘ついてでも半休とっていかないと


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?