家業に見つけた「やりがいのある仕事」/ 九州ちくごの作り手⑨筑前津屋崎人形巧房
いわゆる「職人」という仕事に対してのイメージというのは、この数十年の間でも大きく変化してきているのではないでしょうか。
取材先の様々なジャンルの職人さんからよく聞くのは「子供には継がせるつもりはなかった」とか「子供の頃は継ぎたいと思ったことはなかった」という言葉。どんどん日本が経済的に豊かになり、発展していく過程で、昔ながらの職人というのは後進的なものに見えていったのでしょう。
私は小学生の頃に、学校の社会科見学で箱根の寄木細工職人さんのお話を聞いたことを覚えています。ロ