ふたりのこと
咎人の刻印〜レミニセンス〜を観ました。
殺陣エグかったなーーーとか大西桃香さんの演技ヤベーーーとか原作も前作も知らなくても分かりやすい脚本のこととかいろいろあるんだけど、もうとにかくね、どうしてもしたい話があってね!!!クソデカ感情を抑えきれずこうしてnoteの編集画面を開いたというわけです
この先はネタバレをしている上にものすごく偏った感想しか書いていないのでご注意ください!!
いいですね??いきますよ。
※蘭(彩凪翔さん)とラン(山岸理子さん)にしか触れていません。そのあたりもご了承ください。
いやーーーーーーーーーーー。みんな、蘭の物語涙なしで観られた?
私はね、泣いたよ!2回目でもだめだった。
初回観劇時に木刀を振り回す蘭…というか、彩凪翔さんのかっこよさにハートを撃ち抜かれた(言い方)んですけど、そのあとで待っていたのが「妹を守りたかった優しいお姉ちゃん」だったので好きになるしかなかった。勘弁してほしい。私は本当にね、強くてかっこよくて優しい女の人が好きなんですよ。
血まみれの山岸理子ちゃんの写真がXに上がって、え…どういうこと…?となったので、最初の蘭の話で「知らない男の人と若い女の人が死んでいて」というセリフで、ああこれが理子ちゃんの役の子なんだろうな、とは察したけど。
これがね、蘭の妹だったんですね。正確にはこの子が「ラン」で、記憶を失った彼女が、唯一覚えていたから自分のものだと思っていた名前は妹の名前だった。本当は「蘭」ではなく「カエデ」。
自分もまだ高校生だったのに一回り下の妹の母親の代わりになって幸せにすると誓ったカエデが、酒癖が悪くて娘に暴力を振るう父親から逃げ出して高校をやめてまで2人で生きることを決めて、最後があれなんてあんまりだよ………。
(この時点で10年近く経っていたと思うけど)家を探し出してやってきた父親をランが手にかけたと分かったとき、その重い罪を被ってでも妹を守ろうとした姉と、姉がそうするだろうと分かって嫌いだと嘘をついたのに最期には「お姉ちゃんは生きて。進んで」と言葉を遺して自分の首を切った妹────
すみません、ここで米津玄師のLemonを流してもいいですか。
夢ならばどれほど良かったでしょう、だよな、本当に。
2回目に観たときに「記憶はないけど、自分が殺したのを体が分かっている」といったニュアンスのことを蘭が言っていて、自分が犯した罪ではないのに妹の罪をかぶろうとしていたことと「自分を殺させてしまった」と思ったことが彼女を咎人にしたんだろうな、と私は解釈した。血まみれの妹を抱きしめて「大丈夫だよ」と優しく言葉をかけたこと。これが蘭が咎人の罪を浄化する異能とつながっていたし、妹を守るために習った剣術で戦ったところもアツい。
マドロミの罪を取り込んで正気を失った蘭が誰も傷つけないように自分の首を切ろうとしたときに(妹と同じことをしている!!!)、ランに「私は不幸だったと思う?」と語りかけられるシーンがあって、それでも自分はお姉ちゃんのおかげで楽しくて幸せだったよ、と言われたところで目頭が熱くなったし、「生きて、前に進んで」と同じ言葉を伝えたあとで「ついでに笑って。顔怖いから」と冗談っぽく言うランのかわいさと、泣きながら笑う蘭で号泣。こういうのダメなんだよ。
幼くして母親を亡くして父親には暴力を振るわれて、それでもお姉ちゃんと過ごしてきた日々を「どうしようもなく色づいていた」と言うランがさーーーーーー反抗期とかもあって過保護でうざいししつこいとか思っていてもお姉ちゃんのことが本当に大好きだったんだろうなって…思って…。だからこそ私は2人にはこの先も幸せに過ごしてほしかったよ!!!!!!(感情移入しすぎ)
最後にキャストが出てくるところで、蘭とランが並んだらいいな、ということは叶わなかったけれど、2回目の観劇の際にキャストパレードで2人がお互いに手を伸ばしていることに気づいて、う、うわ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!と叫びそうになった。でも頭を抱えるだけに留めました、大人なので。
やっぱり舞台は何回か観ないと気付けないところがあるなあ。いなくなった猫の話も「家族がいなくなった」でリンクしていたし。
そして、帰ってから「レミニセンス」の意味を調べた。
まさに蘭とランの物語じゃないですか……(号泣)
とはいえ、神無と御影の″特別な″関係をみて前作も原作も気になったし、東雲はものすごく好きなタイプのキャラだし(蘭がいなかったら推しだった)、高峰さんも高峰さん大好きな寵ちゃんもかわいいし、情報屋はキャラが良すぎるし、時任さんの長い棒()振り回す姿かっこよすぎるし、マドロミは振り幅がやべぇし、みんな魅力的なキャラだったなあ〜。
本編以外では最年少・御影役の赤羽さんがみんなに甘やかされて赤ちゃんのように扱われている姿を見て、どこも最年少ってかわいがられるんだなあ…とニッコリしました。あと日曜日のアフタートークで理子ちゃんに超甘々な中村さんを見て、気持ちはわかる、となった。かわいいもんね。久しぶりにステージの上で普通に喋っている理子ちゃんみられて嬉しかったな。最後の挨拶で自分の番がくるまでソワソワしている姿、懐かしくてラブだった。
はい。というわけで。改めて、つばきファクトリー卒業後の最初の舞台出演おめでとうございます!彼氏「的な」人ができたことを伝えるときのお茶目なかわいさも、血塗れで混乱して震える姿も、お姉ちゃんに語りかける優しい声も、全部良かったです。理子ちゃんの演じるラン、もっとみたかったなあ。
(最後にランと蘭のツーショットもみたいよ。)
1/23追記
このツーショットを誰よりも待っていた自信がある!!!ありがとうございます!!!!