そこが知りたい!上部(うわべ)だけではない意外な真実・そして会話の横取りの正しいマナー
昔、ボクがやっている音楽シーンの中で美メロというジャンル?みたいなものがありました。読んで字のごとく、綺麗なメロディを歌っているバンドのことなのですが、その頃からボクはその名称の意味がよくわかりませんでした。
メロディだけが綺麗ってなんじゃ?と。
そもそもそこだけ抜き取って聴くというような聴き方をすることもないし、いろんな成分や要素があっての音楽だとは思うで、あのバンドって美メロだよね?って言われてもイマイチピンとこなかったのです。
仮にメロディの美しさがわかったとしても、それが音楽の良い悪いとはあんまり関係ないんじゃないかしら。
そして、その言葉を多用する人たち(特に音楽ライター)のことはあまり信用できませんでした。
なんとなく上部でモノを言っているんじゃないかという気持ちがどっかにあったわけです。
もう少し本質をついた言葉をボクたちは待っているのす。
こないだの大阪・岡山・高松ツアーのときの打ち上げで、友達がもぎたてや獲れたての食材がどうしても食べれないと言ってました。
すでに調理された物ならいいんだけど、目の前でもいだり、生きているところを目の前で捌かれたりするとどうも食べられないらしく・・・。
どうやら直前まで生きていたものを食べることに異常に抵抗があるようでした。
そういう話はあまり聞いたことがなかったのですが、言われてみれば確かにそんな気もするし、居酒屋とかで水槽にいるものを目の前で捌かれて出されたりするとボクも少しげんなりしますので、なんとなくわかります。
(いちご狩りでもぎ立てのいちごは食べてしまいますが)
そんなん食うやつ、原始人やん!!と言うとりましたわ。
ボクは好き嫌いと言えばミックスベジタブルなのですが、彼のような”味”ではない観点で言うならば、素材のサイズが大きい「生のもの」が結構苦手かもしれません。
やたら大きい刺身とか、育ちすぎたデカいトマトとか。
あの生の食感というか肉感がどうも苦手なんですよね。
デカいトマトはまだ良いのですが、大きい刺身はかなり拒絶してしまうほうで、良かれと思って提供されるやたら分厚いカツオの刺身とかはどうも受け付けないんです。
カツオに限らずマグロとか鯛とか刺身のデカさを売りにしているお店は2回目に行くことはないし、あったとしてもそういうメニューは頼まないかなぁ。
やたらとネタのデカい寿司屋とか、マジ無理っすわ。
そんなん食うやつ、原始人やで!!とボクも叫んでおきました。
んなことを話していたら、一緒にいたKさんもがボクの意見に便乗してきて
「わかるわかる!!オレも苦手だわ」と。
Kさん、高松から松山に行くとき、電車に乗る前に知り合いにブリの刺身のサクをもらったそうで、それがめちゃくちゃうまそうに見えたと。
気になって気になって仕方なくて、松山までの電車の中でビールを飲みながら食べてしまおうと思い立ったKさん。
しかし、駅前のコンビニでビールと醤油は買えたものの包丁は買えません(仮に買えたとしてもさすがにまな板はないし)。
どうしようかと思ったものの、目の前に脂が乗ったブリの誘惑には勝てません。
そんな中でKさんの取った策、それはかぶりついちゃえば良いじゃん!
ということだったらしい。
醤油を垂らしてビール片手にかぶりつくブリ刺のサク。
それはまさにケンタッキーのチキンのような感覚です。
ボクは想像するともはや鳥肌ものの恐怖なのですが、特に大きい生ものが苦手ではなかったKさんは切ってあろうがなかろうが素材が同じなら味は同じだろと思ってかじりついたわけです。
しかし、あんなに美味そうに見えていたブリ刺がなんだか変。
何度ほおばっても全く美味しくなくてだんだん気持ち悪くなってきた、と。
これ、大丈夫な人には全く気にならない問題なのかもしれないけど
どうなんでしょう?
あの場に一緒にいた人は全員
「それ、絶対無理ーー!」
と言ってました。
「どんなに美味い素材でも口に入るサイズ感で美味不味いは変わってくるわ」とKさんの経験から学んだ含蓄のある談でした。
というか、そもそも電車の中で刺身のサクにかぶりついている光景というのが強烈すぎてみんなに突っ込まれてましたね(さすがにボックスシートだとは思うけど)。
しかしまぁ、人の会話に乗っかってくるのであればこれくらい強烈なエピソードは欲しいものです。
別の角度からボクも一つ勉強になりました。
誰かが仮に包丁を持っていたとしても電車で捌いてたらヤバい人でしょ?というと、Kさんは、
「そうそう包丁はやばいよ。そんなこともあって学んだからハサミにしたんだ」
一同
「????」
「今度は松山から高松に移動するときに生のイカのサクをもらって、やっぱりまたどうしても電車で食べたくなってさ。でも前回の経験があるからかぶりつきたくはないやん。だからコンビニでハサミを買ってな。イカならハサミで切れるやろ?だからハサミで刻んで醤油つけて食べたよ。めちゃくちゃうまかったで」
もし隣に子ども連れのお母さんがいたら、車内でイカの刺身をハサミで切り刻んで食べているKさんを見て子どもの目を手で遮ったにちがいありません。
しかし、電車の出発前に色々な生ものをもらう人ですね、Kさんって。
写真:岡山の玉野市。フェリーに乗る前に通り過ぎたお店。だからどーした?って感じの写真です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?