15歳の時、10ヶ月でTwitterのフォロワーを32000人まで増やした話
1.はじめに
私はTwitterを中学3年生だった2017年から利用している。始めた理由は、クラスメイトの間でTwitterをするのが流行っていたからだった。
それから今日(2023/01/26)まで、私はアカウントを何度も作っては消しながらTwitterを断続的に使っている。例えば、自己紹介の記事に載せたメインのアカウントは、記憶が正しければ9つ目だ。しかし、今回はそれについてではなく、フォロワーが最も多かった4つ目のアカウントの話をする。
そのアカウントは、2018年8月〜2019年6月の約10ヶ月間しか運用しなかったが、最終的にフォロワーは約32000人に達した。この記事を読んでいる大半の人は、フォロワー32000人は『とても多い』と感じるだろう。
この記事では、私がどのようにしてフォロワーを32000人まで増やしたのか、その経緯をできるだけ詳細にわかりやすく書いていく。
※残念なことに、私が32000人までフォロワーを増やしたと、誰にでも納得してもらえるような証拠を私は持っていない。アカウントを持っていた証拠となるスクショなどをほとんど保存していなかったからだ(今となっては本当に悔やまれる)。アカウント削除後に撮影した、当該アカウントに関連するスクショを以下に貼っておくが、私の主張を信用するもしないも読者次第だ。ここでは、私が本当に32000人まで増やしたという前提で、話を進める。
2.データから見る経過
ここからは、主にフォロワーの人数ごとに、そこまで増やすために行ったことを書いていく。小見出しの右の括弧の中の年月は、フォロワーがその人数になるまでの期間を表している。
1.アカウントの作成(2018年8月)
2018年8月、現地の回転寿司のイクラで食中毒になったオーストラリア研修旅行(詳しくはこれから公開する予定の記事を読んでほしい)から帰国した、当時中学4年生(世間でいう高校1年生)の私は、手持ち無沙汰な夏休みを過ごしていた。
そこで唐突に思い立ったのである。
『Twitterのフォロワーって、どこまで増やせるのだろう?』
私は、自分の力によって0から不可逆的に増えていく数字を眺めるのが好きだ。そして、やりたいことができたらすぐに行動するタイプだ。
したがって、私はその日のうちに新しくアカウントを作り、その疑問の答えを探すことにした。ちょうど8月1日のことだった。
Twitterを始めるときに最初にやることは、アカウントの作成だ。
その時に、まず重要になるなのは、アカウントの方向性、すなわち、どのようなトピックを扱うアカウントにするか、ということだ。フォロワーを増やす際に、扱うトピックはとても大きな要因になる。
例えば、トピックが『大学』であれば、自分の通う大学や、他の大学に関する情報を扱うことになる。『浪人』であれば、当然浪人生との絡みが多くなるし、『鉄道』であれば、鉄道ファンとの繋がりが多くなるだろう。
では、トピックの何がフォロワーの増加と関係してくるのか? それは、トピックを追っているアカウントの数だ。そのトピックに興味があるアカウントが多いほど、フォロワーを増やしやすいのは、直観的に理解できるだろう。
つまり、フォロワーを増やすには、より多くのTwitter利用者が興味を持っているトピックを選ぶことが重要なのだ。
当時の私は『アニメ』というトピックを選択した。これは私がアニメ好きだから、というのが一番の理由だった。それに加え、Twitterを利用する人には、アニメが好きな人が多く、『アニメ』というトピックではフォロワーを増やしやすいように思ったからだ。これは私が経験的に感じたことであり、今ここで、他のトピックと比べた客観的なデータを示すことはできない。しかし、実際、アニメをトピックとする人(いわゆるアニメ垢)の中には、フォロワーが数万人から数十万人の一般人が何人もいる。これは、『アニメ』というトピックに興味がある人が多い証拠だ。
アカウントの名前は『正道』にした。このハンドルネームにした理由は、できるだけ真っ当な手段でフォロワーを増やしていきたい、と思ったからだった。
Twitterには、フォロワーやいいねを『売る』業者が存在しているらしい。そのような業者を用いれば、フォロワーは一瞬で増やせるだろう。あるいは、多くのフォロワーを持つアカウントを『買って』自分のものにすれば、多くのフォロワーを一瞬で手に入れられる。しかし、それではあまりにもつまらない。あくまで、私は自分の実力で、どこまで増やすことができるか試しかった。
次に設定したのはプロフィール画像だ。Twitterではアイコンとホーム画面のヘッダーを任意の画像にできる。前述した通り、私はアニメ垢として運用することを決めたので、画像はそれに準ずるのがよいと考え、アイコンとヘッダーを好きなアニメの画像にした。
※ここで『勝手にアニメ画像を使っていいのだろうか?』と疑問を抱く人もいるだろう。結論から言えば、アニメに関係なく、権利者の許可なく著作物を使用するのは法律違反だ。しかし、Twitter上では非常に多くの人がそうしており、それが原因で訴えられる可能性が低いのが実情だ。ただ、最近はアニメの公式アカウントや作者が、自由に使用してよい画像を配布していることがある。トラブルを避けるためにも、そのような画像を使うことを推奨する。
著作権に関しては、以下のサイトに詳しく載っているのでそちらを参照してほしい。本題からズレるので、この話はこれ以上扱わない。
アイコンを決定したら、次に行うのはツイート……ではなく、アナリティクスを有効にすることだ。
2023/01/26現在、Twitterの各ツイートの下部には、地図記号の『荒れ地』のようなマークがあり、その横にインプレッションが表示されている。また、自分のツイートの場合、マークを押すと詳しいインプレッションが表示される。
インプレッションとは、ツイートが見られた回数のことだ。さらに、ツイート回数、リツイート(RT)された回数(RT数)、いいねされた回数(いいね数)などが一覧で見られるのが、アナリティクスだ。これを有効にすることで、自分のツイートがもらっているリアクションの数がわかる。2023/01/26現在、アナリティクスはブラウザ版限定だが、無料で使用できるので有効化して損はない。
当時、このアナリティクスのデータの分析を通じて、私はExcelの使い方を学んでいた。その分析結果が、2019年4月頃のものまで残っているので、ここからはそれを利用しながら当時を振り返る。
2.初めてのツイート〜フォロワー1000人(2018年8月)
準備が終わったらいよいよツイートをする。
私が思うに、フォロワーを増やすためには、ツイートに一般に以下の3つの要素を含める必要がある。
本文
画像
ハッシュタグ
フォロワーを増やすためには、まず自分のツイートがたくさん見られる必要がある。ツイートが注目されれば、自分のプロフィールまで来る可能性が高まり、フォローしてくれる可能性も高まるのだ。そのためには、本文だけではなく、画像とハッシュタグも重要になる。
まず、画像を添付すると、タイムライン(TL)上における自分のツイートの面積が大きくなり、より目につきやすくなる。もちろん、画像はツイートの内容と合っている必要がある。
次にハッシュタグだ。例えば、特定の作品について呟くときは『#(作品名)』など、それ以外の一般的なツイートであれば『#アニメ好きと繋がりたい』などを入れた。ハッシュタグで検索して、同好の士をフォローしようとする人を狙うのだ。
また、つけたハッシュタグがトレンド入りした場合、自分のツイートがより多くの人に見られる。したがって、トレンドを確認し、人気のアニメ関連のハッシュタグをつけたツイートを心がけた。もちろん、ハッシュタグはツイートの内容とあっている必要がある。
ただし、ハッシュタグの使用には、いくつか注意した点があった。
まず、私は特定のハッシュタグを使わないようにした。それは、『#RTした人フォローする』や『#いいねした人フォローする』など、あからさまにRTやいいねをするよう誘導するものだ。
私はこれを見たとき、非常に不愉快な気分になった。このハッシュタグをつけた人のうち、何人がハッシュタグの通りに全員をフォローしているのか? 私にはハッシュタグの通り全員をフォローすることはできない。できもしないハッシュタグをつけるのはいかがなものか。したがって、私はこれらのハッシュタグの使用を自主的に禁止した。
次に1ツイートに載せるハッシュタグの数についてだ。ハッシュタグをつけることを重視するあまり、本文よりハッシュタグに使う文字数の方が多くなるのは不自然であり、他人に怪しいアカウントであるという印象を与えてしまう。よって、つけるハッシュタグは厳選し、必要最低限にするようにした。
以上のことを気をつけながら私がした最初のツイートは、自己紹介だった。
自己紹介ツイートでは、上の3つの要素を全て含めた。好きな画像のアニメを添付し、『#アニメ好きと繋がりたい』などのハッシュタグもつけた。
アニメ垢をやっていると、このような自己紹介ツイートがTLに現れることがあるが、その中にはいいねを3桁程度得ているものがある。そのような人は、たいてい初めからフォロワーが一気に増え、スタートダッシュに成功していると言える。
私もそれを狙ったが、そう上手くは行かなかった。記録によると、初日である8月1日のインプレッションは1728、ツイート数4、RT13、いいね51、リプライ(リプ)1だった。私の自己紹介ツイートはあまりインプレッションを得られなかったのだ。
だが、自己紹介ツイートはそこまで重要ではない。その後にツイートする内容次第で、フォロワーは容易に増やすことができる。実際に私は32000人までフォロワーを増やせた。
次に私がツイートした内容は、知っているアニメキャラの誕生日を片っ端から祝うというものだった。
フォロワーを増やすためには、毎日継続してツイートしていくのが望ましい。しかし、毎日アニメに関して他人に見られるようなツイートをするのはなかなか骨が折れる。
アニメキャラには、全員ではないが、誕生日などが設定されているキャラがいる。そのようなキャラの誕生日を祝うという『文化』が、Twitterにはあるのだ。私はそれを利用して、知っているアニメのキャラの誕生日を、毎日祝うツイートをすることにしたのだ。
ちなみに、アニメキャラの誕生日を調べる際、お世話になったのが以下のサイトだ。その日が誕生日の知っているキャラがいない日もある可能性は否定できなかったが、実際は毎日知っているキャラのうちの誰かの誕生日だったので、ネタには困らなかった。
さて、今まではツイート内容について書いてきたが、ただツイートするだけでは基本的にはフォロワーは増えない(ツイートするだけでフォロワーが増えるのならどんなに楽なことか!)。したがってツイートするだけでなく、自分からフォローしていくことも重要になる。
自分からフォローすることとフォローされることの間には、一見何の関係も無いように見える。しかし、実際にはこの2つには密接な関係があり、それを繋ぐのが『フォローバック(フォロバ)』だ。
フォロバは、字面の通り、フォローしてきた相手をフォローすることだ。Twitterでは、このフォロバが盛んに行われている。その理由の1つには、フォローしてきた人のトピックと自分のトピックが一致している可能性が高いから、というものがあるだろう。
自分をフォローしてきた、ということは、相手は自分のツイートに興味がある、ということだ。すなわち、相手も自分と同じトピックに興味があり、相手もそれに関するツイートをしている可能性が高い。フォロバすることは、実は合理的な行動なのだ。
つまり、自分からフォローしていくことで、相手からのフォロバを狙う。これにより、フォロワーを増やすことができるのだ。当然、フォローする相手は同じトピックの相手、私の場合はアニメ垢になる。では、どのようにフォローする相手、すなわちアニメ垢を効率的に見つけるのか? 私が行った方法はいくつかあるが、ここでは2つ紹介する。
まず、アニメの公式アカウントのフォロワーを片っ端からフォローしていくという方法だ。アニメの公式アカウントをフォローするような人は、アニメ垢である可能性が高い。したがって、そのようなアカウントのフォロワー一覧を見れば、非常に高い確率で大量のアニメ垢を見つけられるのだ。
次に、アニメ関連のハッシュタグで検索し、それをつけてツイートしている人をフォローしていくという方法だ。前に、私は『ハッシュタグで検索して、同好の士をフォローしようとする人を狙う』と書いた。これを、能動的に行うのだ。たくさんのツイートにつけられたハッシュタグであればあるほど、アニメ垢をたくさん見つけられる。
ここで注意するべきなのは、一度にたくさんフォローしすぎると、Twitterに制限をかけられてしまうことがあるということだ。そんなときは、いったん時間を空けなければならない。
また、フォロワーが少ないうちは、フォロー数が制限される。例えば、最初は5000人程度までしかフォローできない。このとき、フォロバしてこない人をフォロー解除する(リムる)必要がある。
しかし、フォロー数に比例して、フォロバされていないアカウントを発見しリムることは難しくなる。そこで、私は『片思いチェッカー』を用いて、この作業を効率化した。このサイトでは、フォローしていてフォロバされていない人が一覧で表示されるので、この作業が非常に楽になる。また、それ以外にもフォロバできていない人も一覧で表示されるので、フォロバの確認にも活用できる。
ちなみに、アプリ認証不要で利用できるが、アプリ認証をすると鍵垢についても確認できる。私はアプリ認証版を使用していた。詳しくは、下記のサイトを参照してほしい。
以上のような方法で、開始7日目の8月7日に、フォロワーは1000人に到達した。それまでのインプレッション、RT数、いいね数、フォロワー数の推移は以下の通りである。
3.フォロワー1000人〜5000人(2018年8月〜9月)
フォロワー1000人は一つの節目だ。一般的に1000人を超えれば、あとは雪だるま式にどんどんフォロワーが増えるといわれている。つまり、
フォロワーが増える
↓
自分のツイートがRTやいいねにより拡散されやすくなる
↓
インプレッションが増える
↓
フォロワーが増える
という正のスパイラルが生じるのだ。
私の場合、5000人になった9/30までのフォロワーの推移は次の通りになった。
グラフからわかるように、1000人を超えた時点からフォロワーの伸びが鈍化している。これは、フォロー整理に割く時間が増えたからだと思われる。また、9月からは学校が始まったので、Twitterに割く時間が無くなり、さらに伸びが鈍化している。
また、同じ時期のインプレッションの推移は次の通りになった。
グラフからわかるように、9月14日にインプレッションが跳ね上がっている。その理由は、おそらくこの日にツイートがプチバズしたからだ。RT数やいいね数も、その日は大きく跳ね上がっている。
ここで、『バズる』ことについて軽く説明する。
『バズる』とは、ツイートがたくさんRTやいいねされて、大量のインプレッションをもらうことだ。人によって感覚に差はあるものの、私は1万いいねを超えると『バズった』とみなしている。また、1000いいねを超えたものについては、小さなバズりということで、『プチバズ』とみなしている。この記事では、この定義に基づき、以上の言葉を使うことにする。
ともかく、プチバズした影響か、その日以降はインプレッションもRTもいいねも、それ以前に比べて平均的に多くなっている。これは次のグラフからもわかる。
さて、この頃のツイートは、先述したアニメキャラの誕生日祝いツイートの他に、いくつかのバリエーションがあった。
1つは、毎朝の挨拶だ。ただ『おはようございます!』とツイートするだけなのだが、フォロワーが増えてくると、それだけでもRTやいいねが多くもらえるようになる。私の場合、毎朝『おはようございます!』という文とともに、適当に選んだアニメキャラの画像をつけてツイートしていたのだが、最終的に500いいねほどももらえるようになった。
もう1つは、ネタツイである。つまり、ウケ目的の面白いツイートだ。その内容は多岐に渡るため、全てを説明することは難しいのだが、私が行ったことのあるネタツイの一部を以下に書き出しておく。
4枚の画像を用いた、共通点を指摘するツイート
アニメの画像を用いたクイズ
フォロワーへの問いかけ(投票機能はわざと使わなかった)
(アニメのコラ画像・コラ動画を用いた)大喜利
個人的なアニメに関する物事4選を、4枚の画像を用いて紹介したツイート
その他、アニメに関係なくフォロワーと協力する企画
また、この位のフォロワー数になると、フォロワーとの絡みも生まれてくる。例えば、いつもRT・いいね・リプをしてくれる人が徐々に判別できるようになる。あるいはDMでメッセージのやり取りをするようになる人が出てくる。いわば、固定ファンができた状態になるのだ。
前の節の状態では、フォロワーが少なすぎるのでこうした絡みは生まれにくい。逆に、次の節で詳しく述べるが、これよりフォロワーが多くなると、厄介な人が絡んでくることがある。この位のフォロワー数だった時が、Twitterが最も楽しかった、と私は今つくづく感じている。
4.フォロワー5000人〜10000人(2018年10月~11月)
エジプトには、フォロワーが5000人以上のSNSアカウントを、『メディア』として扱う法律があるらしい。運用開始から61日目の9月30日に、私のアカウントはその条件を満たし、晴れて『メディア』になった。それからも、フォロワーはさらに増えていき、10000人を突破した。
基本的に、ツイート内容は前節と変わらない。しかし、フォロワーが増えることで、インプレッション、RT、いいねはどんどん増えていった。
記録によると、運用開始から102日目の11月10日にフォロワーが10000人に到達した。10月1日からその日までのインプレッション、RT数、いいね数、フォロワー数の推移を次に示す。
グラフより、フォロワーはほぼ一定のペースで増えていることがわかる。
一方で、インプレッション、RT数、いいね数については、いくつかのピークがあるとわかる。これは、ピークのある日にツイートがプチバズしたことによるもので、特に10月14日はあるツイートが2000RT4000いいねを超えた。これ以降は、それ以前と比べて、この3つの数の平均が上がっている。
このくらいのフォロワー数になると、ツイートにつけられるRT数やいいね数への感覚が壊れ始める。1つのネタツイにつき、平均して1000いいねを超えてくるような状態が続くので、1000いいねを超えないと『どこか異常があるのではないか』と心配になるのだ。実際は、1000いいねが当たり前の環境こそが異常なのだが、一種の茹でガエル状態になっているので、それには気付けないのだ。
また、ここまでフォロワーが増えると、『アンチ』が出てくる。
私は、できるだけセンシティブな話題に触れない、人を不快にさせるようなツイートをしない、できるだけ事実に基づいたツイートをする、など、アンチを作らないようなツイートを心がけてきた。
しかし、世の中は広いので、私のツイートが気に入らない人は必ず出てくる。そのような人に見つかり始めるのが、このくらいの時期だったのだ。
アンチが出てくるのは、ある意味自然の摂理だ。しかし、それはスッと受け入れられるようなものではない。いざアンチを見つけてしまうと、どうも心がモヤモヤしてしまう。例えば、Twitterでたまたま自分をブロックしている相手を見つけてしまった場合。そんなときは、仕返しとばかりに私もその相手をブロックしていた。
また、話の通じない人が絡んでき始めるのも、このくらいのフォロワー数になった頃だ。例えば、私のツイートをよく読まずに訳のわからない難癖をつけてくる人がいた。そのような人に対して、当時の私は懇切丁寧に論理的な説明をリプしたのだが、相手は論点を逸らしまくった挙句、ブロックしてきた。
今思い返せば、そんな人は無視してミュートあるいはブロックするのが最も良い対処法なのだが、当時の私はとても腹立たしく思ったものだ。そのようなアンチなどの存在が、後々私がこのアカウントをやめることに繋がるのだが、それは次の節で述べる。
ただ、何も悪いことばかりが起きるわけではない。既存のフォロワーの多い人に認知してもらえたり、絡みが生まれてきたのは、このくらいの時期からだった。
5.フォロワー10000人〜アカウント削除(2018年11月〜2019年6月)
フォロワーが10000人以上のアカウントを、『万垢』と呼ぶ。運用開始から102日目に万垢になってからも、フォロワーはどんどん増えていった。
ツイート内容も前々節とほとんど変わっていない。しかし、1つだけ変えたことがあった。
それは、毎朝の挨拶のツイートに、アニメキャラの画像を付けるのをやめたことだ。ある日、アニメキャラの画像でRTやいいねを釣っているように思えてしまい、その日から『おはようございます!』という文のみで投稿することにしたのだ。
その結果、いいね数は大幅に減少した。最大500いいね程度だったのが、急に100いいね程度まで減少したのだ。皮肉なことに、これによって私が第2節で述べたような、『ツイートへの画像の必要性』が証明されたのだった。
以下に、11/11から記録が残っている最後の日までの、インプレッション、RT数、いいね数、フォロワー数のグラフを示す。
フォロワーが1万人を超えると、プチバズだけではなく、バズも起こるようになる。グラフからもわかるように、12月30日、12月31日、3月24日あたりにRT数やいいね数がピークを作っている。この時、ツイートがバズったことを私は覚えている。
しかし、これまでとは違い、バズってもそれ以降の毎日のインプレッション、RT数、いいね数の平均が、それ以前と比べて大幅に上がる、ということは無くなった。つまり、頭打ちになってしまったのだ。
これにより、私のTwitterへの意欲は減退した。1節の冒頭に書いたように、私は数字が不可逆的に増えるのが好きなのだ。横ばいになるどころか、減ってしまっては急激に冷めてしまう。以下の日ごとのツイート数のグラフからもわかるように、ツイート数はだんだん減っていった。
また、アンチの存在も私のTwitterへの意欲を減退させた。アンチとレスバすることで、精神的に疲れてしまい、そして自分のツイートが叩かれるのが怖くなってしまったのだ。
そして、私はツイートをやめた。4月の後半くらいからと思うが、Twitterに一切触れなくなった。
しかし、フォロワーが3万人もいると、もはや何もしなくてもフォロワーが増えていく。6月頃、使わないからアカウントを削除しよう思い、最後にログインした時に見た時には、32000人まで増加していたのだ。
結局、私がこのアカウントで8月1日から4月5日までの248日間で得たリアクション数は、以下の通りである。
インプレッション:36,193,794件(145,942件/日)
RT:113333件(457件/日)
いいね:599862件(2419件/日)
3.おわりに
このアカウントを削除してから、今日(2023/02/04)まで、私はいくつもアカウントを作り直して運用してきたが、フォロワーは1000人さえ突破したことがない。
しかし、この経験は私に自信を与えてくれた。これが、やろうと思えばいつでもTwitterで万垢になれる、という私の心の大きな支えになっているのだ。
ただ、想像せずにはいられない。もし私がアカウントを消さずにずっと続けていたら、今頃フォロワーは何万人になっているのだろうか。自分の限界はまだそこではない、ということだけは確信している。
最後に、この記事を参考にしてフォロワーを増やそうとしている読者がいるなら、このアカウントを使っていた2018~2019年と、現在ではTwitterの仕様や文化が異なる部分があるので、うまくいかないかもしれない、ということに留意してほしい。
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