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旅の始まり|北海道10日間引きこもり記録 #1
「再スタートします」と記事を投稿してから思った。
この記録、長くなりそう。
いいんだ、自分のために書きたいから書くんだ。さらに、読んで共感してくれる人がいるなら、それはもっと嬉しいことだ。
「北海道に行こう」と思ったのは、11月くらい。
もともと、仕事で10月に初めて札幌に行って、ついでに小樽の水族館にも行って帰って来た。その時は続く出張の疲れが出て体調を崩し、行ける範囲で観光して、「ああ、北海道さようなら…」と物足りなさを残して帰宅した。
それから11月に入り、年末年始のお休み何しようかなとぼんやりと考え出すようになった。うちの職場はそのときの土日祝日の組み合わせ次第ではかなり休みが長くなる。帰省するのもよいが、なんとなく心のなかでずっと思っていたことがあった。
北海道リベンジしたい…。
しかも、1日2日とかじゃなくて、ばくっとホテルだけとって、あとは気ままに旅してみたい…。
行くかどうか、相当迷った。
(心の声)
まず、お金がかかる。年末年始、高い。そんなときに行くの?私?もっと安い時に行ったらいいんじゃない?
いくら休み長いとはいえ、人が多いところに行ったら疲れるよ?大丈夫?
予約とかするなかで既に疲れちゃうんじゃない?
第一、そんなに長い間行く人なんているのかよ、ばかみたいに思われるじゃん。何考えてるん?
でも、あるタイミングで何か吹っ切れた。
「今、行きたいんだよ私は。」
自分がアダルトチルドレンであることに向き合うまではずっと、自分の、〇〇したいという思いに対して、「後でね」とか「必ずその通りじゃなくてもいいんじゃない?他の人はこうやってるよ」とか、そのまま叶えてあげることをしてこなかった。
私は社会人になった。お金もないわけじゃない。
それなら、この長い休みを自分の欲望を叶えてあげる、実験として使ってみようじゃないか。
そう思ったら、周りの目なんて全然気にならなくなった。
ふらっと母親に話したら、弟も数日一緒に行くことになった。
「北海道」のどこに行きたいか考えて、帯広 → 札幌(+旭川) → 函館 というざっくりとした予定を組んだ。こまごまと詰めた旅にはしたくなかったから、最低限、ホテルと特急だけ予約した。
ああ、こうやって実現していくんだ。
私、ほんとうに年末年始に北海道に行っちゃうんだ。
ほとんど白紙の10日間。わくわくした。
(続きます…)