見出し画像

【脳・神経系の異常】~慢性疲労症候群の病態~

Umito / カラダ・コンサルティングの山本健太です!
理学療法士の資格を持って地域で予防の活動に取り組んでいます!

・睡眠について最低限知っておいてほしい情報
・睡眠習慣を見直す情報 を発信します!

前回は、慢性疲労症候群の病態として内分泌系の異常についてお伝えしました。今回は、引き続き慢性疲労症候群の脳・神経系の異常について考えていきたいと思います!

うつ病とは違う慢性疲労

前回の内分泌系の異常についての話も含みますが、慢性疲労症候群とうつ病の病態は異なることが報告されています。うつ病の患者さんでは、コルチゾールの分泌量の上昇が認められますが、慢性疲労症候群ではコルチゾールは枯渇していくため減少していきます。また、うつ病患者ではセロトニンを増やすことが求められますが、慢性疲労症候群ではセロトニンへの反応が過敏になると報告されています。併発しそうな2つの疾患ですが、その病態には違いがあるようです。

疲労による脳の萎縮

うつ病と似ている変化もあります。うつ病において、脳血流量の低下による脳の萎縮は報告されていますが、慢性疲労症候群においても慢性的なストレス負荷により脳血流量が低下することが報告されています。前頭葉や後頭葉の萎縮を報告した研究もあれば、側頭葉、頭頂葉、基底核および前頭葉の前帯状回での脳血流量低下を報告している研究もあります。前帯状回は、過去の投稿にも登場していますが、GABA作動性ニューロンも存在している睡眠にも重要な領域です。

脳内の慢性炎症状態

さらに、慢性疲労症候群の患者さんの血中や髄液中では炎症性サイトカインの異常が報告されており、免疫系の働きを持つミクログリアとアストロサイトというグリア細胞により慢性炎症の病態を引き起こすことが明らかになっています。

耐えうるストレスにも一人一人許容限界があるはずです。慢性疲労の状態に陥る前に日々の睡眠で解消していきましょう!

日々の眠りをサポートする”リカバリーウェア“の取り扱い始めました!!
▼販売サイトはこちら▼
https://kencoco.com/shops/umito

▼睡眠について個別の相談はこちらから▼
睡眠習慣コンサル&良眠ピラティスワーク

登録で無料特典(睡眠プチ講座動画・睡眠習慣チェック)
LINE公式アカウント:https://lin.ee/97QGM3B