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どじょう

2021年6月14日。梅雨入り。

梅雨に入った途端、ジメジメと未解決事件が姿を現した。過去の、いや一生かけて付き纏ってくるカルマみたいなもの。

「あの、まだ解決はしてないですよ?」とでも言いたそうに覗いてくる。後回しにもできるけど、忘れないでねって。
おどおどしている彼らはやっぱりジメジメしてて梅雨みたい。

私はいまだにこの問題たちから逃げたい。
辛いほう、厳しいほうへ突進したがりな私でも、逃げられるものなら息絶えるまでどうか逃げ切りたい。

どれだけ綺麗事が得意でも、「綺麗」への落とし所が見当たらない。綺麗でいて、と思えば思うほど、スルスルと手の隙間から抜ける。淡々と生き延びて、確実に大きく成長している。


必死になれば捕まえられるかもしれないけど。
泥だらけになって、それでも捕まえられなかったら、どれだけの時間を費やしてその泥を落とせばいいんだろう。

捕まえようともしなければ泥がつくことさえない。
自然災害のような緊急事態が訪れませんようにと祈るだけ。野放しにしていても、それは綺麗事に成りえるような気がする。

綺麗事でしか泥に耐えられない私は綺麗じゃないのかもしれないな。
そんなネガティブはネガティブを呼ぶ。今日は念入りに安眠に備えよう。


「愛の世界への入り口」が分かるようになったように、「不調への入り口」だって分かるようになったもんだ。
だからってじゃあ調子が良かったのかなんて分からないけど。


曖昧なムード。
湿気のある記憶。
私がいなくても動くあなたの人生。
私には実現することのできなかった幸せ。

失くしただけ得たものがあって、失くしたことを思い出してしまう梅雨。

自然の恵み。
地球の栄養。
そんな綺麗事じゃ片付けれない梅雨の中、纏わり続ける過去を駆けて。
必死で小さな愛の光だけを見つめる。


いつだって私は私を、ただ救いたいだけで。

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𝕌𝕞𝕚
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