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いったい何がしたいのか。-35-

明日からまた高層ビル群に囲まれた日々がはじまるのだが2年前、それは自分が望んだはずの未来だった。

高層ビルのたっかいフロアでヒールをコツコツと少しカチッとしたオフィスカジュアルに身を包み会議を次々とこなしていくわたし。おそらく洋画を見過ぎだ影響。

新卒で入った自分はまだまだ会社を知らないし、社会を見る目も浅すぎる。そんな簡単に思うようにいかない。わかってはいたけど夢見た自分には手が届きそうにない。

もちろん仕事にはやりたくないことだってある。やりたいことをずーーーっとできる人なんていない。それでも生活するために働くことが必要。

でもそこでわたしが思うのは嫌なことを1日の大半で埋め尽くすことが楽しい人生なのかということ。

そんなことを思うのは、おそらく今の自分のやりたいことが何で将来何をしたくてどこでどんなふうに生きていたいのか、つまり自分がどうありたいのか、もやがかかったみたいに先が見えなくなってしまったことにある。

大学生の頃は意味のないことも調べたいことを調べてただただ満足してやりたいこと100リストなんていうことまで書き上げて夢を広げたりしてた。

何か発見があるんじゃないかと久しくそんなリストを開いてみたらいくつか夢は叶っていた。最初の感想は「え、わたしわりと夢叶えてきてるよ、うそ。」それなのに、長期的な幸せがなんだか掴めてない。経験させてもらってわかることだと痛感したが、自分が幸せに価値を置くことはもっと違うことにあるのだと。

人生ってこんなことばかり考えて生きていくのだろうか。
本当にやりたいことってなんなんだろうか。
何に違和感を感じているのだろうか。
仕事なのか、場所なのか、それとも、関わる人なのか。
もう少し模索してみようかな。

何がしたいのか。

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