12月1日の週(〜7日)のコメント大賞
早いもので12月だ。言うまでもないが猛スピードで時が過ぎる、きっとそんなお年頃なのだろう。何はともあれコメント大賞の発表である。川上さんが日曜日に英語史クイズを始めたのはhelwaの隙間を埋めるためだという。(今日の#1288を聴いてほしい)なるほど!私にコメント大賞を焚き付けたのもそういうことか!hel活の印籠を出されたら「へへーっ🙇」頑張るしかあるまい。
今週はとりわけ多彩であった。月刊Helviliann第2号の告知、みーさんとの対談、目白大学での千本ノック1、2、そして、川上さんのやってます通信1、2。多彩であるだけでない。いろいろと深ーく考えさせられた配信であった。配信回またぎもあったりで、今回は配信回の壁を取っ払って、テーマごとにみていくことにする。
①「縦棒回避」って言って大丈夫?
12月5日配信#1285では「川上さんのやってます通信第8弾」が紹介された。(下のリンク先)その中の生徒さんからの質問「なぜ『私』は常に大文字なのですか?」に対する回答が、「他の文字と見分けづらく埋没しがち。そのため①小さいものを大きく書く、②縦棒で記す⽂字( i, m, n, u は縦棒を並べていました)は連続すると⾒分けにくいので u が o に変えられた。」(やってます通信より引用、抜粋)であった。
これを受けて、③00:00〜において堀田先生が、「縦棒回避で説明できないものも五万とある。…縦棒回避で説明できるところはそれで説明してそうじゃないところはノータッチ」と補足説明をしたのである。あっぱれである。この辺りが先生のすごいところ、とコメントしたが、「ここはチクリとやろうか」と狙っていた私にとっては少々肩透かし。(もちろん、この程度のチクリでびくともしない先生であることは承知の上だ。)
しかし、コメントにも添えたが、例外が五万とあるのなら、該当する一部について「縦棒回避だから」と説明していいものか?となる。「こういうことではないか」と仮説を立てて進めているとき,その仮説を覆す具体例に出くわしたなら振り出しに戻る、が通例だろう。いわゆる「反証」である。暮らしの中でもよくある。対人関係などで、「あの人がああいう行動をしたのはこれこれこうしたことからでは?」と思っていても、それに反する行動がわかったらその時点で振り出しに戻って考えるではないか。
などと考えていたら、翌日の配信、#1286においてこの点について言及があった。あえて渦中の栗を拾うとは🫢まじリスペクト🫡。
この回では、comeとsumeを事例にあげ、解決できていない二つの点について紹介があった。一つは、なぜ語尾にeをつけたのか?一つは、umと縦棒つづきを嫌ってuをoに変えたというが、umは珍しくない。drum,jump,numbaer. much. musicなどなど。最終的には未解決というのが結論のようだ。
もっとも,人文学,歴史学において例外=反証→振り出し,を徹底するのは難しいだろう。人のなすことである。例外はつきものだ。かといって例外が五万を超えたらそうも言っていられない。となると,例外の件数がどの程度なのか?あるいは,例外に何らかの特徴があるのか,などによって判断する必要があるのだろう。いや,そうした目安みたいなものを下敷きに議論がなされているのだろう。
ここまで書いて思い出した。2年ほど前、千本ノックの生放送で「英語史上最大の学説対立は何ですか?」という質問を私が出したことを。素朴な質問の提出は、後にも先にもこれだけだが、「縦棒回避」における学説対立はまさに百花繚乱の様相を呈しているのではないか?
そして、ここまで書いて気づいたことがある。コメント大賞どうなってる?
取り急ぎ、「チーム縦棒回避」(別名「チーム埋没防止」)を代表して、川上さんの#1285における第三者目線のコメントに賞を授与する。賞名は「こうするよりなかったので賞」。川上さん、どさくさに紛れての授与、どうぞお許しを🙏具体的なコメントは下のリンクで。
加えて、#1286のチャプター③もお勧めだ。先生の研究姿勢が示されている。「面白いものには名前をつける、面白くないものには名前をつけない、なぜか?売れないから。しかし、面白い話の裏には無数の面白くない話がある。面白いと思えるものがあるのは背後に無数の面白くないものが転がっているからだ、と考えると、後者こそが面白さを支えているんじゃないか!その背後にあるものを面白く示したい、そんな思いを私はもってます!」(要約)となっ🤩研究に対する姿勢、人間に対する姿勢がしっかりと表れているような気がするのだ。
②世界言語はあるか?和製英語にみる社会言語学
続いては、12月7日(土)#1287千本ノックat目白大学2からだ。今回の目白大学における千本ノックは、社会言語学の学生さんが対象だったとかで、いつにない盛り上がりを見せた。中でも、#1287で配信されたその2は、先生の興奮が伝わるような音声であった。詳しく書きたいところなのだがもうすぐ12時、魔法がとける時間だ。というわけで、ここでのコメント大賞はumisioが代表していただくとしよう。賞名は「今年もこたつの中で聴くので賞」だ。コメントの中身は次のリンクをご覧にいただきたい。
今週はこんなところです。こんなところって、中途半端ということ?お許しを🙇