heldio#767小河舜さんとの対談第5弾 なぜウルフスタン?小河さんのキャリアは?

 小河さんとの対談第五回だ。小河さんがなぜウルフスタンのようなマイナー人物(私はわからんが)を博士論文のテーマに選んだのか?なぜべオルフ(だれ?)やアルフレッド大王ではないのか?小河さん自身が?という感じのようだ。大学の授業で古英語の存在、さらにこの時期にイングランドで二つの言語が同時に話されていたことに驚き、「日本じゃ考えられない!」と英語史の道へ。heldio子も「このころの微妙に近い言語が混ざり合う様はあまり事例がない。自分も興味惹かれた。北欧への興味もあり、英語史の道に入るとハマる人が結構いる。」とのこと。
 小河さんの経歴も紹介された。heldio氏が出会ったのは、小河さんが立教大学の修士2年、何かのイベントでピアノを弾いていたときだっとか。宮崎県西米良村で育ち、宮崎市内の高校の音楽科卒。大学では英語を専攻、元々歴史が好きだったので英語史の道に入ったとか。
 歴史を知りたがる習性だったとか。周囲のモノを見てもなんでそうなったのか?知りたくなった。人でもそう。「生い立ち」を知りたくなる。このあたりになるとheldio氏も共感し過ぎて食い気味に喋りだす。英語もそう。今表向きは「世界英語」でも生い立ちをみるとボロボロ。学びはじめると幼馴染のようになって「カッコつけても仕方がないじゃん。」みたいに。そして、その旅路の果てがウルフスタンとは面白い!などなど二人で大盛り上がり。
 今回の放送は後日談との位置付けだが、学問の本質に迫る「本質回」と言えるのでは?
 研究者には2つのタイプがあると思う。一つは王道を行くタイプ。例えば日本史。日本史が好きだった。小さいころ日本史の学者になることが夢。大学でも日本史を専攻、研究対象は、◯◯が競合しているから◯◯について研究することにした、あるいは教授の指導で◯◯について研究することになった。もう一つのタイプは、どういう縁か面白い分野に出会った。面白くてたまらんので研究することにして気づいたらここにいた、という成り行き派。私の抱く研究者の理想は後者。「好き」「面白い」だけを原動力にして研究し続ける、「役に立つ、立たない」なんて知らない、そんな研究者こそ本物の研究者だと私は考えている。heldio子も小河さんも後者のタイプだと勝手に信じている。

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