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阿里山 雅慕伊 Alisan Yangui (ナチュラル・プロセス); ストーリーのあるおもてなし

口に含んでから喉越しまでにドラマのあるコーヒーだ。

引きしまったほうじ茶の香りと、酸味を連想させる香り。口に含むとまろやかな口当たりのすぐ後にきれいな酸味が盛り上がり、おだやかでまるくて甘い香りが広がる。少しうま味も。カシス、クランベリー、乾いた木の皮。後半、酸味によい重さを感じる。余韻にグレープフルーツのような柑橘を思わせる元気で繊細な酸味がまっすぐに広がる。

最初に小さい方の急須に入っている台湾茶の香りを嗅いでからコーヒーを飲むように勧められた。そうすると、コーヒーの中とお茶のニュアンスを見つけることができる。

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少し冷ますと、酸味の複雑さ、ダイナミックさがよくわかる。自由にダンスしている。

あんことバターとオレンジマーマーレードをバウムクーヘンではさんだスイーツと合わせると、コーヒーの鋭い酸味があんこの甘味とバターの油脂を切るだけでなく、マーマレードの柑橘感と同調する。よい!

名称のYanguiは少数民族、ツォウ族の勇敢な女性の名から取られている。この農園では良質な烏龍茶を栽培していて、2012年からコーヒーの栽培を始めたという。

コーヒーを飲み終えた後は、最初に香りだけを嗅いだお茶をいただく。もちろん同じ農園で栽培されたものだ。ストーリーのあるおもてなしを楽しんだ。

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焙煎機がかっこよかったので、写真をとってもいいかを聴いたら快諾してくれた。掃除が行き届いていて気持ちがいい。そして黒い筐体はかっこいい! アメリカから輸入したとのこと。自家焙煎で、しかも焙煎機が見えるところに置いてあるカフェのコーヒーはおいしい。

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煙ははるか上空まで運ばれる。

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2021年5月 Goodman Roaster (京都)にて


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Umio|旅人・日本酒コンシェルジュ・コーヒー好き
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