「どこでも生きていける自分になる」 これは私が10代の時に自分に掲げた目標。 * 物心ついた頃から漠然とした不安が私には付きまとっていた。それがどこから来るのか分からないけれど、他の子供と比べて自分は決定的に何かが欠落していると思っていた。 私は子供の頃、場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)だった。ある特定の場所で全く喋れなくなってしまうのだ。子供達だけで遊ぶ時、私は人一倍活発な子だった。普通に喋ったし、足だって男の子より速かった。今思い起こすと、それは大人がいる場所