経済産業省より「水上設置遊具の安全に関するガイドライン」が策定されました
1.ガイドラインの策定
経済産業省では、令和元年8月「としまえん」のプール遊具において、当時8歳の女児が亡くなった溺水事故の発生を踏まえ、遊具メーカー、販売業者など、関係事業者が取り組むべき事項をしめした「水上設置遊具の安全に関するガイドライン」を策定しました。
「としまえん」での事故後、令和元年11月から消費者安全調査委員会による原因調査を開始し、令和2年6月同委員会から経済産業大臣に対して、再発防止策を求める意見がなされていました。
2.対象となる遊具は「エア遊具タイプ」と「フロートタイプ」
近年、水上遊具の利用者が増加していると推測されており、それにともなって消費者事故も増加しつつあります。
その現状を踏まえ、水上設置遊具による消費者事故などを総合的に防止する観点から、関係事業者が、各々の立場で安全確保に取り組むべき事項をガイドラインにおいて定めています。
対象となる水上設置遊具は、空気で浮く「エア遊具タイプ」と、浮力を有する発泡材(ポリエチレンフォームなど)で作られたマット形状の「フロート(浮島)タイプ」の2種類です。
ガイドライン内では、事業者間の情報共有、水上設置遊具の設置場所、遊具の選定、安全管理体制の整備、緊急時の対応、再発防止などについて言及されています。
3.遊具提供・運営事業者へ向けた、細かな事項
遊具提供事業者は、製品に起因する事故が起きた場合、少なくとも事故原因が除去されるまで遊具の提供を禁止する。
遊具運営事業者は、取り扱いマニュアルを参考に、遊具の規模、形状、設置数、設置場所、運営条件などを考慮し、より安全度の高い設計の遊具を選定するなど、細かい事項が盛り込まれています。
関係事業者が一丸となってガイドラインに取り組み、子どもたちがより水辺で安全・安心に遊べる環境を作ることが望まれます。
4.ガイドライン
ガイドラインの詳細はコチラから
https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201225010/20201225010-1.pdf
出典:
経済産業省ホームページ(https://www.meti.go.jp/index.html)
ニュースリリース『「水上設置遊具の安全に関するガイドライン」を策定しました』(https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201225010/20201225010.html)
「水上設置遊具の安全に関するガイドライン」PDF
(https://www.meti.go.jp/press/2020/12/20201225010/20201225010-1.pdf)