どっちにいったらいいか、わからないとき

今のわたしはただ黙って、立ち止まってしまう。
考えることをやめ、
言葉を発することをやめ、
自分が傷つかないように、
自分が考えすぎないように、
ひとに誤解されないように、
つくり笑いで誤魔化して、
思ってもいないことを言葉にして、

わたしは石になってしまう。

しかし、果たしてそうしてわたしは自分を守れてきたのだろうか?

かつては
そうしたいと思ったときに、
自分はこっちへいくと答えを見つけたときに、
もうすでに自分は動いていた。
迷わず、ためらわず、
立ち止まってしまっていた場所から立ち去っていた。
だからわたしは大丈夫。
何があっても大丈夫。

と、思っていた。
かつての、わたしは。
何かにつながれてはいなかった。

今、わたしは何につながれているのだろう?

もう若くないから。
病気だから。
お金がないから。
わたしには無理だから。
夫がいるから。
家族に心配かけるから。

ううん。違うね。

「こわいから』

いつからこんなに臆病になったんだろう。
進むこと、立ち去ること、変わることに。

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