エッセイ / 「いいペース、いいペース」
こんにちは。うみのほです。
公園をさんぽしていたところ、
とつぜん声がとびこんできました。
「◯◯、いいペース、いいペース!」
広い公園で、ランニングができるトラックのようなスペースがあります。
そこで、中学生が何人かで長距離走の練習をしていたようです。
タイムを測っている人が
走っている人にむかって声をかけているのでした。
「いいペース」
すてきなことばです。
わたしは運動がニガテなので、学生のころの体育の授業では
「まだいける!」
「もっとペースあげて!」
「がんばれ!」
とよく言われていました。
思えば、勉強も、仕事をするようになってからも
「いいね、もっとやれるよ」
「まだまだ頑張れるよ」
「さらに成長をめざそう」
と言われることが多かったように思います。
じぶんでじぶんにも、そう声をかけてきました。
それはそれで、期待や励まし、
あたたかい気持ちから出ることばです。
でも
がんばりすぎて、つかれてしまいました。
期待にこたえたくて、限界がきました。
人生も長距離走です。
調子がいいからとスピードを出しすぎてはいけない。
みんなと同じように走らなければいけないわけでもない。
いいときも、わるいときも、
じぶんにも、ちかくのだれかにも
「いいペース、いいペース」と声をかけてあげたいです。
とても心強い、お守りのことばをいただきました。