懐中に金貨一枚星月夜
自分で言うのもナンだけれど、私はとても自己肯定感が低い。
自分は人の何倍も時間をかけて、血の滲むような努力を重ねて、ようやく人並みのレベルに達するのだ――そんな歪んだ認知がこびりついていた。
「あるがままの自分を肯定する」ことなど思いもよらず、誰かに褒められると、何か裏があるのではないか？ と執拗に疑う。
私は長い間、心の底から楽しいとか、嬉しいとか感じることができず、うまく笑うことすらできなかった。
そんな自分を変えるために、作業療法の一環として私は、去年の７月にnoteをはじめた。
やがて、記事を読んでくださる方が少しずつ増え、コメントを通して親しくお付き合いしてくださる方もできた。
気が付けば私は、毎日noteを開いては、大好きなnoterさんたちの記事に夢中になっている。
時に大爆笑したり、思わず涙が溢れたり、ジーンと心に沁みて深い感動に包まれたり。
私の暮らしにnoteは、もはや欠かせないものとなった。
はじめて「白杯」に応募してから、今回の「十六夜杯」で、私の「みんなの俳句大会」への参加は5回目を数える。
過日、予選ラウンドの投票会場を覗いて、私は心底、驚いた。
363句の中から予選通過は、たったの62句。その中に、私の句が２句も選ばれている。
これは、何かの間違いではないだろうか？
誤って２句入っちゃってますよ、と運営の方に、そっと耳打ちしたほうがよいのではないか？
小心者丸出しでドギマギしているうちに、刻々と投票は進む。結果、他の方々の句を差し置いて、２句ともに決勝ラウンドへと進んでしまった。
うわーっ！ どうしようー！ どうしようー！ なんか、ごめんなさいーっ！ 😭😭😭
パニックは最高潮に達し、一人でおたおたと、誰もいない部屋の中を歩き回る。
嬉しくて、嬉しくて、その反面、物凄く怖い。
喜び慣れていないので、すぐにネガティブ思考に傾くのだ。
けれども、いただいたたくさんのコメントを、改めて何度も読み返しているうちに少しずつ、私の気持ちが変化しはじめた。
深く共感してくださる方。
句の背景を、様々に想像してくだる方。
ご自分の経験を書いてくださる方。
まるで「良かったよ！」と、ポンと肩を叩いてもらえたような、大きくて温かい安心感。
私はたぶん、誰かから「よく頑張ったね」と言われたかったのだ。
そうして、軽く頭を撫でられて、はにかんでみたかったのだ。
むくむくと、嬉しさの感情が勝っていく。
自分で自分を肯定するということを私は、いまだに上手くはできないけれど、嬉しさを積み重ねることで、やがては見えてくるのかも知れない。
自分を赦し、自分を認め、あるがままの自分を肯定すること。
それはきっと、ほんの少しの勇気の先にあるのだ。
「みんなの俳句大会・十六夜杯」を運営してくださった皆様、審査員の方々、予選ラウンド、決勝ラウンドで票を投じてくださった方々、「勝手に賞」に選んでくださった方々に、心から、深く感謝いたします。
本当に、ありがとうございました。
運ばるる棺の軽き秋の暮
最終候補12句の中に選んでもらえて、本当に嬉しいです。ありがとうございました！
苗子さんの丁寧に一句一句と向き合ってくださったご講評は宝物です。ありがとうございました。
思いがけず大賞をいただいて、本当に光栄です。
ありがとうございました！
枝豆を鉢いっぱいに武勇伝
いち早く出してくださり、嬉しくてジャンプしちゃいました😂 ありがとうございました！
負へぬ荷は負はず湖上の月明り
句の世界に深く思いを馳せていただいて、とても嬉しいです。ありがとうございました！
「好きなのは勝手で賞」その通りですね😂このネーミング大好きです。ありがとうございます。
人生の教訓のような一句と言ってくださって、嬉し恥ずかしです😂 ありがとうございます！
圭果さん、大賞おめでとうございます🎉共感してもらえて嬉しいです。ありがとうございます！
ハッとしたで賞、だなんて、何て素敵💕 私もハッとしました。ありがとうございます！
背もたれにもたれず浅く腰掛ける
背の美しき老となりたし
これ母きらり賞、本当に嬉しいです。背筋を伸ばしていきます😂 ありがとうございます！
本当にたくさんの、心のこもった賞をいただきました。
また投句記事コメント欄へも、丁寧なご講評や温かいご感想を、たくさんいただきました。
皆様に、重ねて感謝申し上げます。
本当に、ありがとうございました。
どうか、夢なら覚めませんように……。
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