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喫茶店はしご
最近
仕事などで出掛ける際に
近くの喫茶店を探して立ち寄るのが
楽しみになっている。
地図から探したり。
駅名から検索したり。
ふらり通りかかるままにだったり。
今日は
なんと。喫茶店はしご。
思いついて わくわくした。
一軒目は
可愛らしいレトロなインテリアやカップが
もう 堪らないかんじで。
もちろん珈琲も美味しく。
お腹がいっぱいで 何も食べられなかったのが 残念。
珍しく なんにもしないで ぼんやりした。
すっかり寛いで ひととき うたた寝てしまった。
喫茶店で うたた寝。最高に 贅沢な時間。
二軒目は
珈琲の生豆の段ボールに埋もれそうな席で
ジャズを聴きながら
抽出の前半と後半をわけて提供してもらうという
初めての経験。
文句なしの味。
そして 奇妙に寛げる。
喫茶店はしご。
このうえなく満たされた。
✴︎
自分が喫茶店で働いているので
昔は どうしても働く側目線なのか
自分の拘りや好みも 強く持ち過ぎて
客として 楽しむことが
あまり できていなかったのかもしれない。
最近は
どんな系統の店も
それぞれの いいところが感じられ
楽しむことができる。
1番の目的は
その空間で いい時間を過ごすこと。
それに気づいたのだろう。
その時間を 意識するようになると 自然に
自分が働くときにも
そんな時間を過ごしてほしいと
心から思えるようになる。
この空間を訪れる人たちが
お客さんもスタッフも
いい時間を 過ごすことができますように。
そのために 在れますように。
毎朝
珈琲を淹れる前の ひととき
目を瞑り 祈る。
ほんとうに 難しい。
それでも 毎日 本気で祈る。
できても できなくても 祈り続ける。
それは 小さくても 自分に積もると信じている。
祈る ということも
初めて 少しだけ わかったような気がしている。
✴︎
変化のとき。
変わるのは
自分の心の在り方だと思おうとしていた。
まわりを変えることは難しいし
それは 傲慢かもしれないと。
方々へ探し求めるのではなく
自分の中に見つけるものだと。
今 あるものに感謝して。
寡黙な職人が
様々なことを受け入れながら
何十年も同じことを続ける姿を想像して
憧れた。
でも。
環境を変えるべく 動くことも
これからの選択肢として あるのかもしれないと
すっ と 思いが降ってきた。
どうなるかは わからないけれど
動いてみようかと思えた。
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