仕事でもない、旅行でもない、台北視察ゼミから得たもの
Nサロン一期のゼミ、「海外イノベーション現場の発掘術」で初めて訪れた台北。
まず最初に、夫の台北行きを認めてくれた妻にお礼が言いたいです。
「ありがとう」
仕事と2歳半の子どもの世話の両立は大変で、だからこそ、「台北に行きたい」の一言がなかなか言い出せずにいました。
しかしながら、意を決して伝えたところ、あまり深く追求することなく認めてくれた妻には本当に感謝です。
さて、今回参加した「海外イノベーション現場の発掘術」(以下、台北視察ゼミ)では、台北で開催されるCOMPUTEX/InnoVEXへの参加準備~参加後の発信を通じて、「グローバルな情報収集力や発進力、フットワークを高めること」が目標です。
が、そのオモテの目標(規定演技)に加え、ゼミ生それぞれが、自分なりのウラの目標(自由演技)を持ち、それもあわせて達成しよう!ということになっています。
オモテの規定演技だけでも、「何を成果とするか」も「成果を出す」のも自分次第ということで、難易度高めですが、さらにウラ(自由演技)もということで、冷静に考えると結構ハードなゼミだなと思います。
オモテの規定演技については、ソリューション系の展示をしていた企業を中心に21社について、こちらのnoteにまとめていますので、よろしければご覧ください。
自由演技はこんな目標を立てていました。
①子供がいても海外視察に行く
②食事とお酒を楽しむ(ミャンマー、ベトナム、北京などと比較)
③その国ならではのT-shirtsを買う
④本屋で絵本を買う
⑤中国語での会話に挑戦
⑥気になった企業をビジネスモデル図解する(帰国後)
6/9時点で、⑥以外は達成しています。
自由演技をほぼ達成できたこともうれしいですが、今回の台北視察では、
1.偶然を活かして目的を達成したこと
2.心を通わせる偶然の出会い
という2つの点が、自分にとって最も価値のある経験だったと感じています。
1.偶然を活かす
今回の台北視察は、ビジネス面の要素も強いということで、割としっかりした計画を立てて臨みました。
が、出だしから飛行機が遅れるなど、ほとんどこの計画通りには行きませんでした。
これが仕事だと、ここから色々な調整を行い、なんとか元の計画のとおりに進行するようにリカバリーを図りますが、今回はあえて、「計画にとらわれず偶然を利用する。でも、目的は達成する」というのを自分に課し、行動しました。
システム開発に例えると、ウォーターフォール開発で計画していたものを、アジャイル開発に切り替えたようなイメージです。
結果的に、当初計画していた期待値を超えて、目的が達成できました。
例えば、「②食事とお酒を楽しむ(ミャンマー、ベトナム、北京などと比較)」では、たまたまタクシーが中山駅付近で迷ったおかげで、現地の人が行列する店で、素晴らしい餃子やジャージャー麺を味わうことができました。
ちなみに、他国と比較した結論は、「どの国もローカルフードは美味しい!!!」
「③その国ならではのT-shirtsを買う」では、Nサロンゼミ生から中山駅の地下にある誠品書店の地下街を教えてもらい、そこで京都のものづくりブランドであるSOU SOUとのコラボT-shirtsを買うことができました。
子どもが数字好きなので、喜びそうだと思い購入
プロジェクトを行っていてよくありがちなのが、「計画通りに実行すること」が目的化してしまい、本来の目的を見失ってしまうことです。
手段と目的が逆転しており、これでは本末転倒です。
また、計画されたものの中からは期待どおりのものしか出てこない可能性が高く、期待を超えるものは、不確実性の中で、偶然の中からしか生まれてきません。
今、仕事でイノベーションや新しい価値を生み出すことが求められていますが、今回の、「偶然を利用して目的を達成した経験」は今後の仕事のヒントになりそうだと思っています。
「偶然」自体を再現するのはとても難しいと思いますが、「偶然を活かす」ことは再現可能な形にできるのではないかと考えています。
2.心を通わせる偶然の出会い
海外で人と共に過ごす時間は、日本にいるときよりも濃く、短時間で心を通わせやすい気がします。特に同じ目的を持っている人との間では。
海外という非日常性や、同じ日本人という安心感が、オープンマインドになりやすくさせている気がします。
お酒が入るとなおさら。
時間で数えると、たかだか数時間を一緒に過ごしただけですが、これまであまり付き合いがなかったメンバーとも、何かずっと距離が縮まった気がします。
これまでほとんど話をしたことのない人なのに、気づいたら自分の弱いところを話してたりして。
でも、こうした出会いが時として、自分の人生に大きな影響を与える出会いになることがあります。
深夜のテラス席で、講師である川端さんから、台湾や前職での出会いがあったからこそ今の人生があるという話を聞き、他のメンバーからも同様の話を聞いて、その思いが強くなりました。
とくに、コンフォートゾーンの先にある、ストレッチゾーンでの出会いの方が、人生を変える出会いになりやすいと思います。
上に書いた、「海外では距離が縮まりやすい」という話にも通じますが、ストレッチゾーンの「居心地の悪さ」の中にいるとき、相手との間に共感できるポイントを見つけたとき、強く惹かれあうからではないか。
そう考えています。
今回の台北視察、そして、日本のストレッチゾーンであるNサロンで出会ったメンバーとの出会いが、将来、「あそこで、あの人と出会ったことで、自分の人生が変わった」と言える出会いにしていけたらいい、そうしていけるように、Nサロン1期終了後も、ストレッチゾーンでの活動をしていきたいと思います。
おまけ
トップの写真は台北のクラブの写真です。
金曜日の夜に意気投合したメンバーから誘われて、10年ぶり?くらいに行きました。
偶然の出会いがなければ、絶対に行くことはなかった。
でも、こうしたことを積み重ねることで、ある時、画期的なアイデアが生まれると思っています。