見出し画像

陸上養殖・藻場再生・海中ドローン・船の自動運転といった海洋技術が集まる「マリンテックサミット2024」の講演内容をご紹介🎤

うみらぼが参画するマリンテックインキュベーター協議会は、12月22日に陸上養殖・藻場再生・海中ドローン・船の自動運転といったマリンテック(海洋技術)が一堂に会する「マリンテックサミット2024」を志摩市で開催します。

この記事では、イベント当日にどのような講演や展示が行われるのかをご紹介します!
気になるコンテンツがあれば、ぜひご参加いただけますと幸いです。

イベント開催地までのアクセスやおすすめの宿泊先情報はコチラ!

開催概要

イベント名称 マリンテックサミット2024
日時 2024年12月22日(日)13:00~18:30(12:30受付開始)
会場 阿児アリーナ(三重県志摩市)
詳細はプレスリリースをご覧ください
イベントへの参加お申し込みはこちら


「マリンテックサミット2024」とは?

陸上養殖・藻場再生・海中ドローン・船の自動運転といった海洋技術に関心を持つ起業家・投資家・事業家・技術者・研究者を主な対象として、課題解決と新産業創出の場を提供するイベントです。

今回のコンセプトは、「マリンテックの未来を共に創る」。

日本、そして世界における海洋技術の普及を加速させるため、現状を把握し、課題を深掘りし、具体的な解決策を参加者の皆さまと模索します。

▼開催概要

  • 日時 2024年12月22日(日)13:00~18:30(12:30受付開始)

  • 会場 阿児アリーナ(三重県志摩市)

イベント当日には、基調講演と3つの分科会講演、企業展示や学生のポスター展示が行われます。
また、翌日23日(月)には、実際のマリンテックの取り組みを見学するマリンテックツアーも実施予定です。

基調講演「地域共創によるマリンテックインキュベート」

講演概要

海に囲まれている島国 日本では、海洋産業が人々の食・職を支える大きな役割を担っています。一方で、気候変動による自然環境の変化やそれに伴う漁獲量の減少、海洋産業の担い手の減少といったさまざまな課題に直面しています。こうした課題に対し、船の自動運転や養殖にまつわる最新の技術は、海洋産業にどのような影響をもたらすのでしょうか?基調講演では、産官学それぞれの立場から、海洋技術で目指す社会課題の解決と産業の成長について、現状と未来をお話します。

登壇者プロフィール

株式会社日本総合研究所
リサーチ・コンサルティング部門 プリンシパル 東 博暢 氏

2006年大阪府立大学工学研究科電気情報系専攻博士前期課程修了。同年日本総研入社。2016年2月に日本の成長戦略の基盤となる先進性の高い技術やビジネスアイデアの事業化を支援しイノベーションを推進する異業種連携の事業コンソーシアム「Incubation & Innovation Initiative(III)」を組成し、代表と務めると共に全体統括を行う。スタートアップ支援、オープンイノベーション推進、大学改革やDX推進、産官学金市民連携によるスマートシティ/デジタル田園都市政策の推進に従事する。
その他、外部活動として、政府委員を歴任、浜松市、山梨県、苫小牧市、橿原市、尾道市等、各自治体の首長フェローも務める。

チャレンジパートナーズ
代表パートナー 佐藤 真希子 氏

サイバーエージェント・キャピタルを経て、2016年に独立系VCのiSGSインベストメントワークスを国内初の女性代表パートナーとして創業。2本のファンドの運用、90社へ投資を実施。2024年に日本ベンチャーキャピタル協会の理事に就任。17年間のVC投資と3万人以上の起業家と対峙した経験を基に、2024年に日本と世界の社会課題をより早く変え、未来世代が希望を持てる社会を実現するために、挑戦者をチア(応援)し続けるチャレンジパートナーズを広島県の神石高原町に設立。トーヨーカネツ株式会社社外取締役、経済産業省J-Startup・J-Startupインパクト推薦委員、日本ユースリーダー協会評議委員

鳥羽商船高等専門学校
副校長 江崎 修央 氏

1992年 鳥羽商船高等専門学校 電子機械工学科 卒業
1996年 豊橋技術科学大学大学院 知識情報工学専攻 修士課程 修了
1996年 工作機械メーカー入社
1998年 鳥羽商船高等専門学校 着任
2003年 豊橋技術科学大学大学院 電子情報工学専攻 博士後期課程 修了
2003年 オランダグローニンゲン大学客員研究員
などを経て、現在、副校長、情報機械システム工学科教授
水産業のスマート化 IoT海洋モニタリングシステム「うみログ」、遠隔監視・制御可能な獣害おり「まる見えホカクン」の開発等に従事

株式会社FullDepth
代表取締役社長 CEO 吉賀 智司 氏

福岡県大野城市出身。筑波大学第一学群社会学類卒業。
国内大手ベンチャーキャピタル、中小企業管理部長職を経て個人事業主だった2015年、共同創業者の伊藤から事業計画について相談されたことをきっかけに、当社事業をゼロから企画。2016年3月株式会社FullDepth取締役就任、2022年8月より代表取締役社長。

分科会 講演1「マリンテック×ファンディング(資金調達)」

講演概要

海洋産業が重要な日本において、技術によるイノベーションは産業発展の起爆剤となり得ます。海洋技術を用いて海にまつわる課題解決に挑むスタートアップ企業が増えているなか、資金の調達は避けて通れないハードルのひとつです。本講演ではスタートアップ企業が抱える資金面での課題と現状をひもときながら、投資家目線による投資の必要性と資金調達手法について語ります。

登壇者プロフィール

常石商事株式会社
代表取締役副社長 津幡 靖久 氏

早稲田大学商学部卒。経営コンサルティング業界約7年、情報通信関連ベンチャー企業約12年の経験を経て、代表を務めていた企業のヤフーによる買収を機に2012年ヤフーに入社。新規事業企画、グループ会社支援等を担当後、2015年10月、ツネイシホールディングス(本社:広島県福山市)に参画。グループ内企業再編により2024年1月、新規事業開発及びベンチャー投資事業の責任者として常石商事代表取締役副社長に就任

Beyond Next Ventures株式会社
パートナー 有馬 暁澄 氏

慶應義塾大学理工学部生命情報学科卒業後、丸紅に入社。穀物本部にてトレーディング事業を通じて生産から販売までのアグリ全般に携わる。2019年にBeyond Next Venturesに参画し、アグリ・フードテック領域のスタートアップへの出資・伴走支援に従事。また、農林水産省や大企業と積極的に連携し、産学官連携プロジェクト(農林水産省「知」の集積プログラム、「フードテック研究会/ゲノム編集WT」代表、スタートアップ総合支援事業(農林水産省版 SBIRプログラム)PMなど)にも取り組む。目標は、アグリ・フード領域のGAFAを生み出すこと。

チャレンジパートナーズ
代表パートナー 佐藤 真希子 氏

サイバーエージェント・キャピタルを経て、2016年に独立系VCのiSGSインベストメントワークスを国内初の女性代表パートナーとして創業。2本のファンドの運用、90社へ投資を実施。2024年に日本ベンチャーキャピタル協会の理事に就任。17年間のVC投資と3万人以上の起業家と対峙した経験を基に、2024年に日本と世界の社会課題をより早く変え、未来世代が希望を持てる社会を実現するために、挑戦者をチア(応援)し続けるチャレンジパートナーズを広島県の神石高原町に設立。トーヨーカネツ株式会社社外取締役、経済産業省J-Startup・J-Startupインパクト推薦委員、日本ユースリーダー協会評議委員

株式会社REMARE
代表取締役 間瀬 雅介 氏

1993年生まれ、愛知県出身。航海士、機関士として日本沿岸〜南極海航行。
船のエネルギー循環システムを応用してプラスチックの再資源化事業を発足。

分科会 講演2「マリンテック×海の次世代モビリティ」

講演概要

観光島や離島など地域における船の移動・交通では、運転手の高齢化や減少にともなう減便などの課題が深刻化しています。これに対し、船の自動運転や運行管理など最新の技術に期待が寄せられています。本講演では技術・観光の観点から「海の次世代モビリティ」が担う役割やポテンシャルを考えます。

登壇者プロフィール

株式会社エイトノット
代表取締役 CEO 木村 裕人 氏

カリフォルニア州立大学を卒業後、アップルジャパンを経て、デアゴスティーニ・ジャパン入社。コミュニケーションロボット「ロビ」をはじめとするロボティクス事業の責任者を務める。その後、バルミューダにて新規事業立ち上げを担当し独立。ロボティクス系スタートアップ企業のマーケティング、PR戦略や、大手メーカーの商品企画を手掛けた。SUP、ダイビングなどマリンアクティビティを介して、海の魅力に引き込まれる。

株式会社ザブーン
代表取締役社長 戸高 克也 氏

IT系人材サービス企業のBtoB営業を経て起業を経験。その後10年間、家業の船舶管理会社で船舶管理責任者に従事。海事産業のやりがいや魅力を発信し業界が抱える課題解決へ取り組むべく、2018年に株式会社ザブーンを設立。「船舶管理のスタンダードをつくる」をミッションに、DXによる船舶運航の業務効率化を目指す。

マリンテックインキュベータ協議会 委員
うみらぼ株式会社 代表取締役 川野 晃太 氏

三重県志摩市出身。鈴鹿高専専攻科卒。留学、海外インターンを経て、電気自動車用製品の事業開発に従事。その後、IT企業にて人事、広報、産学連携業務に携わった。現在は、自動運転スタートアップに在籍。2022年7月にうみらぼ株式会社を創業し、空き家となっている真珠養殖場跡地の再生に取り組み、2024年から宿泊のできる複合施設をオープン。現在、海洋技術の実証実験施設としてマリンテックラボを計画中。

株式会社伊勢志摩ツーリズム
代表取締役社長 西田 宏治氏

富山県出身
1987年 早稲田大学卒業後、富士銀行入行(現みずほ銀行)。以来、法人営業・企業再生・本部業務(Global Corporate Division審査担当、リスク管理、企業再生)を経験。
2011年~2014年 みずほ銀行伊勢支店長
2015年6月 赤福・マスヤを中核とした企業グループの持株会社に入社。以後、常務執行役員として傘下企業の経営管理を担当。
2016年9月 志摩地中海村 取締役就任 (現任)
2016年12月 伊勢志摩ツーリズムを設立、代表取締役就任 (現任)
2020年9月 グループの再編により、マスヤを中核とした企業グループの持株会社であるIXホールディングスの常務取締役に就任 (現任)
通算25年間の銀行員時代に培ったバランス感覚と専門性を活かし、ステークホルダーのコンセンサスを取りながらプロジェクトを適切に推進する実務能力が強み。加えて、観光ビジネスのスタートアップ等の経験を経て、観光ビジネスに関する知見も獲得。伊勢志摩在住は通算12年、伊勢志摩の観光資源にも精通。地元自治体や地元観光事業者等と共に観光地としての伊勢志摩の魅力作り、プロモーションに注力中。

分科会 講演3「マリンテック×養殖・藻場再生」

講演概要

漁師は今、海の状況をどう見ているのか?気候変動の加速により年々漁獲・養殖量が減り、人口減少により海洋産業従事者も少なくなる今、海にまつわる課題は自然・ヒトの両面からアプローチしなければなりません。本講演では、伊勢志摩で行われている牡蠣養殖(フリップファーム)や藻場再生、陸上養殖などの新たな取り組みを漁師・技術者・アカデミックの視点から読み解き、新たな技術や水産業モデルでどのように課題を解決できるのかをお話します。

登壇者プロフィール

株式会社イノカ
取締役COO 竹内 四季 氏

1994年生まれ。鹿児島県出身。東京大学経済学部卒業。学生時代は障がい者雇用に関する先進企業事例を研究し、社会起業家を志す。人材系メガベンチャーでの営業経験を経て、2020年2月にCOOとしてイノカに合流し、事業開発・パブリックリレーションズ全般を管掌。環境省 ISO/TC331(生物多様性)国内審議委員会 委員。将来の夢は「次世代の社会経済システム構築に寄与すること / “ブルーエコノミーの父“」。好きな映画は『オーシャンズ11』

株式会社ARK
代表取締役 竹之下 航洋氏

1981年生まれ。鹿児島県鹿屋市出身。高専にて電子制御工学、メカトロニクスを学んだ後、立命館大学に編入しロボティクス及びBio Medical Engineeringを専攻(工学修士)。卒業後は一貫してHWスタートアップに身を置き、製品の企画・開発・生産技術等を担当。IoTに関する著書及び特許多数。2016年より(株)ウフルに参画し、エバンジェリストや技術責任者等を歴任。2020年にARKを共同創業し、代表に就任。小型・分散型陸上養殖システムの開発と提供を通して、持続可能な社会の実現に取り組む。2023年Forbes JAPAN社が選ぶ「世界を救う希望」100人に選出。好きな魚はアジ。

伊勢志摩冷凍
代表取締役 石川 隆将 氏

・株式会社 T&T 代表取締役
・株式会社オーエフラボ 代表取締役社長
・東北大学大学院 環境化学研究科 客員研究員
食品の卸売、冷凍及び製造会社として創業するも、食材への有り余るこだわりからその後自らも漁師となる。
三重の海産物を活用した数々のオリジナル冷凍食品を開発。漁業から加工まで、知識と技術を駆使し、食材を最高の状態で保つ「魔法をかける」ことにこだわる。

和歌山工業高等専門学校
生物応用化学科 教授 楠部 真崇 氏

目に見えないくらい小さな生き物「微生物」に関して研究を行っています。特に、発酵や海洋環境に関わる微生物に焦点を絞りクラフトビールの醸造や海洋環境保全へのアウトリーチに繋げています。健全な生態系の基盤は微生物がしっかりと構築されていて、粘り強くしなやかな構造になっています。このバランスを解釈して、次の世代に残せる海洋環境保全に繋げるために、日々調査研究を行っています。

企業展示

企業展示ブースでは、海にまつわる課題を解決する最新技術をご紹介します。

展示予定企業 ※随時更新予定です

株式会社エイトノット
”あらゆる水上モビリティを自律化し海に道をつくる”をミッションに水上モビリティの自律航行システムを開発

株式会社アイエスイー
海象データをいつでもどこでもチェックできるIoT海洋モニタリングシステム

ポスター展示

学生による海洋技術の研究をポスター展示でご紹介します。

鳥羽商船高専
牡蠣殻を再利用したサウナ用耐熱タイルの研究

鈴鹿高専
プラズマ照射による真珠核の表面改質の研究

函館高専
昆布漁再生グリーンツーリズムへの取り組み

和歌山高専
珊瑚礁の再生研究

マリンテックツアー

カンファレンス翌日の12月23日(月)には、志摩の歴史、風土、産業、マリンテックを生かす企業を紹介するツアーを実施します。
志摩市の課題(藻場消滅、離島交通、真珠)を解説しながら、英虞湾で行える実証実験の糸口を掴むことを目的として開催いたします。

  • 参加費:10,000円/1名

  • 定員:20名

  • 参加方法:お申し込みページより参加希望欄にチェックを入れた上でお申し込みください

ツアーコース(予定) 

  • 集合

    • ご参加される皆様をホテルまでピックアップ

  • 賢島駅・賢島港(9:00発)

    • 近鉄の最終駅でもある賢島駅。離島に橋をかけた立地で駅と港までが約徒歩3分と日本でも稀有な特徴を持ちます。

  • 英虞湾

    • 日本三大リアス海岸である、英虞湾で複雑に入り組んだ海を体験。英虞湾は国立公園の中に人の営みがある世界でもめずらしいエリアです。内海かつリアス海岸で波がなく穏やかなことから風光明媚かつ養殖に適している海と言えます。

  • 牡蠣養殖場(フリップファーム)

    • 養殖牡蠣が斃死してしまう課題を解決しながら、界面養殖の技術で効率化を図る現場を船の上から見学します。見学では、養殖牡蠣が入ったカゴをフリップする様子をご覧いただけます。

  • 真珠養殖場 跡地

    • 英虞湾には廃業により空き家化した真珠養殖場が約300件あるといわれています。立地の問題から解体費用が大きくなることから所有者不在のまま廃墟化してしまう例も多く、志摩の社会課題となっています。見学では、真珠養殖場の跡地をごらんいただき、課題について解説いたします。

  • 養殖場跡地 複合リトリート施設

    • 廃業により廃屋となった真珠養殖場をリノベーションし、複合リトリート施設として生まれ変わった「うみらぼ」を見学。伊勢志摩からソーシャル・イノベーションを起こす新たな価値をご紹介します。

  • 賢島港・解散(12:00着)

海洋技術の最前線が集うマリンテックサミット2024、みなさまのお申し込みをお待ちしております。
当日は、みなさまとお会いできることを楽しみにしています!