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続きを待ち続けているシリーズ作品

 おはようございます、こんにちは、こんばんは。小萩です。
 今週半ばはほんとうに寒かったですね。雪も降りましたね。爆弾低気圧のおかげで、体調が崩れました。かと思えば週末はとても暖かく、心地良いものです。こんな日は陽光の差す場所で読書が捗ります。
 春が来るのは楽しみですがこの時期は寒暖差が大きすぎて困りものです。



 さて、ネットの海をぷかぷかと進み、大体毎週日曜日にどこかの浜辺に辿り着いて開く架空書店「電子書房うみのふね」、今日はこちらにやってきました。
 唯一売っている「どこかの汽水域」はおかげさまで少しずつ旅立っています。有難いことです。
 今週からは、以前ずっとやっていたテーマに沿っての本紹介をしていきます。覚えている方、おられますか。久しぶりなので元画像も出しましょうか。これです。

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 しれっと飛ばしたものもありますが、長い道のりも少しずつ終わりが見えてきた頃です。今日は「続きを待ち続けているシリーズ作品」です。

 まあ、十二国記シリーズとか、八咫烏シリーズとか、浮かぶものはあるのですが、多分このテーマはしばらく最新刊が出ていないものを挙げるニュアンスですので、真っ先に浮かんだものを紹介します。


君と僕。/堀田きいち

 ご存じの方はご存じでしょう、懐かしい、かつてアニメ化もされた男子高校生の青春群像劇漫画。
 最新刊が出てから一体何年経ったのか……と確認してみたら初版2015年6月27日ということで、もう五年以上前になりますね。あらあ……。
 長い休止期間を経てまた連載再開されたとのことで喜ばしかったのも束の間、また暫し休載となり、もしや打ち切りになったのかと調べてみたのですが一応完結の報せはなく今も休載という様子。まだ最新刊までの道のりは遠いです。
 シンプルな絵柄は風の流れを感じ、繊細な心の動きを線で描くような雰囲気が魅力的です。それでいてみんないい子だしくすりと笑えて、時に切なくて、良い漫画だなあと思います。水彩の似合う世界観。最初はとても閉じられた世界なのですが、広がっていく交友関係や恋愛模様で、日常が拡張していく感じが実にいいんですよね……久しぶりに読み返したら懐かしすぎて悶えます。
 これを初めて読んだ時はたぶん中学生の頃で、とうの昔に彼等の年齢を追い越してしまいました。そういうことって多いですよね。淋しさも伴って。でも、どれだけ遅くなっても構わないから、ゆっくりゆっくり、読み続けたくて、切実に続きを読みたいです。ほんとう。



 2020年は、ずっと追っていた漫画が次々と終わっていった年で、終わりを読めるのは幸せなことであると同時にぽっかり穴が空いてしまって、大抵の場合、物語が終わっただけで、その中にいる登場人物たちはまだこれからも生きていくというのに、途切れてしまう。それは仕方のないことだけれども。
 終わりを見たい。そういうことは、たとえば「HUNTER×HUNTER」でもまさに思っていることで、わざわざここで言わずとも数多の読者が続きを待っていて。
 大人しく待っているしかありませんね。

 ではでは、一冊だけで恐縮ですが、今週はこのあたりで。
 来週は「おすすめのノベライズ本」ということですが今ぱっと出てくるのは序盤に紹介したLTLの小説で他に出てこないので、もしも無かったら飛ばして「一番最近読んだ翻訳作品」ということになるかと思います。ご縁があったら、また来週もどこかの海岸線でお会いしましょう。皆さま、良い日々をお過ごし下さい。

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小萩うみ / 海
たいへん喜びます!本を読んで文にします。