第5回:厄介なプラスチックごみとSDGs
こんにちは、水波です。
バタバタした日が続いてしまい、気付けば年も明けての更新になってしまいました。
不定期更新ではありますが、どうぞ気長にお付き合い頂けましたら幸いです(・_・;)
さて、前回は箸休め編でしたが、今回はプラスチックごみの特性について書いてみたいと思います。
以前にプラスチックごみが誤飲やゴーストギアなど、海鳥や海洋生物に深刻な悪影響を与えていると書きましたが、もう1つ厄介な特徴があります。
それは『海中の有害化学物質(環境ホルモンなど)を吸着する特性がある』という事です。
例えば、魚がプラスチック片を誤飲した場合、その有害化学物質は脂肪に少しずつ蓄積されていきます。その魚を人間が食べた場合、プラスチック片は便として排出されますが、有害化学物質は留まり続け、発ガン性や免疫力の低下などの、様々な健康被害が考えられるのです。
焼却の際にも適切な場所で処理をしないとダイオキシンなどの有害物質が発生し、大気や土壌、水域などに溶け込んで環境汚染を引き起こします。
(※途上国や技術の未熟な国などではゴミ焼きの様な形で焼却され、すでに健康被害や環境汚染があります)
また、石油から製造されているプラスチックは焼却時に大量の二酸化炭素を排出し、温暖化の原因にもなります。
日本のプラスチック有効利用率(2017年)は86%とされていますが、その内リサイクルとして再利用されているのは12%、残りの74%は海外への輸出や熱回収(焼却した際に出る熱を利用)、残りの14%は焼却処分や埋め立てとされています。
2050年に世界の人口は100億人を越え、プラスチックの生産も現在の3倍になると予想されています。どうなってしまうのでしょうか…
SDGs 世界共通17の目標
鮮やかなドーナツ型のバッチを付けていたり、企業などでも掲げている事があったりと、この言葉を聞いた事がある人も多いのではないでしょうか。SDGsとは2015年に国連サミットで採択された“2030年までに達成するべき持続可能な開発目標”です。
目標14ー海の豊かさを守ろう (Life Below Water)
「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」
海洋ゴミ問題は14に該当するのかなと思っています。例えばレジ袋の有料化の際に14を掲げている企業なども見受けられましたね。
しかし、SDGs全体の方向性や持続性への疑念や問題点を指摘する考えも多く見受けられ、賛否あるのが現状です。
私はこんな考えで取り組みをしてるよ!
というのがあれば是非教えて下さい。
それではまた(^^)
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