引き継ぎを聞いて・・・
新年度がスタートしました。新しい環境での初日ってとても疲れますよね。お疲れ様です。担任の先生は、受け持つクラスの発表、児童の引き継ぎが終わったでしょうか。児童引き継ぎを終えた後に私が考えることについてお伝えします。
児童引き継の後って、とても憂鬱な気持ちになりませんか・・・?
例
「Aさんは、暴言をよく吐きます。影響力が強いので、クラスの雰囲気が悪くなります。」
「Bさんは、よく手が出ます。」
「Cさんの保護者は、要注意です!」
「クラス全体の雰囲気は、話が聞けないガチャガチャした感じです。」
など・・・。
良い面も共有すると思いますが、課題の部分を重視して引き継ぐことが多いので、憂鬱な気持ちになりますよね。
多くの情報を知ってしまうと、先入観を持ってしまうから、あまり知りたくないという方もいるでしょうが、私は、分かっているだけの情報を知りたいタイプです。
なぜならば、その方が作戦を考えやすいからです!
「作戦」とは、課題を改善するための手立てを考えることです。
🔹作戦1 「中心さん」について考える🔹
クラスの中で(悪い意味で)キーとなる児童はいませんでしたか?「そんなんたくさんいるわ!」と思われた方もいるかもしれませんが、まずは、一人だけ決めてみてください。周りに良くない影響を与える児童がいいと思います。なぜなら、その児童の課題を改善すると集団(周り)も大きく変容するからです。
冒頭の例の中で言うと・・・
Aさんが「中心さん」です。Aさんの課題は、暴言をよく吐くことです。
①「中心(A)さん」にどうなって欲しいか?を考える
→暴言を吐かないで欲しい。
②「中心(A)さん」の課題の背景は何なのか?を考える
→暴言をすぐ吐いてしまうのは、暴言以外に表現の仕方を知らないから?
気持ちのコントロールが苦手?
家庭環境が関係している?(あまり家で褒められていないとか)
仲の良い友達がいない?
周りから認められていない?
など、前担任にしっかりと聞きましょう。
③「中心(A)さん」の課題を改善させるために何をするか?を考える
→課題の背景を頭に入れた上で、課題改善に向けての手立てを考えます。
・たくさん褒める。認めてあげる。
・課題について、1日の終わりに振り返りをする。
・頑張ったことを定期的に保護者に伝える。
・特別な役割を与えて、「先生が頼っているよ」アピールをする。
など、色々と考えておくと良いでしょう。
すぐに実践する必要はないですし、どの手立てが、「中心(A)さん」にぴったりとはまるかも分かりません。うまくはまっても、短期間で変容することはなかなかないと思います。一筋縄ではいかないものです。
大切なのは、「中心(A)さんをこの1年間で成長させたい。」と思い続けることです。「中心(A)さん」を考えておくのと考えていないのでは、始業式の日からの関わり方が大きく違ってくると思います。
🔹作戦2 どんなクラスにしたいかを考える🔹
引き継ぎを聞いて、課題をたくさん知って、憂鬱な気持ちになった方もいるかもしれませんが、それらの課題をこの1年間で改善できたら、とても良い集団になると思いませんか?考えた手立てがうまくいくとは限りません。効果がすぐに出ないこともあります。ですが、子どもたちと課題改善に向けて色々なやり取りをしていく中で信頼関係が生まれてくるものです。
憂鬱だった気持ちを前向きな気持ちに変えて、明日からまた頑張ってください。
では!🐢