【中医学】こむら返りはなぜ朝に起こる？漢方を飲んではいけない人とは？
【相談】
30歳、男性、スポーツ選手
こむら返りが起こります。漢方薬（芍薬甘草湯）を飲んでもいいですか？
【結論】
筋肉質の相談者さんには、芍薬甘草湯は合っていないのでお勧めしません。
芍薬甘草湯は、高齢や産後で、血液が少ないために起こるこむら返りの場合（診断が必要）には良いです。
日本の漢方医師は、診断せずにこむら返りという結果だけ判断して、漢方薬を処方しますが、糖尿やコレステロールが高く、血がドロっとしている人が芍薬甘草湯を飲むと高血圧などの副作用が起こります。
漢方薬は、
・効果が出るのに時間がかかる
・副作用が少ない
などのイメージがありますが、じわじわ副作用があります。
副作用は、新たな病名として出てくるので、医師も薬剤師も副作用とわからないだけです。
西洋医学の薬も副作用があります。
しかし、上記に記したように新たな病名として現れるので、医師も薬剤師も副作用と認識できていないだけです。
西洋医学と中医学を両方勉強することで、病気に対する知識、副作用の知識、治療の知識は格段に上がります。
１）こむら返りとは
こむらがえりは、主にふくらはぎの筋肉が異常に収縮して、痙攣（けいれん）を起します。
こむら返りを起こしやすい時間：朝や運動中
こむら返りを起こしやすい人：妊娠中や高齢者
サプリメントは
マグネシウム不足やミネラル不足とか言われます。
それらのサプリメントや漢方薬を商売目的で勧められますが、飲んでもほとんど効果がありません。
なぜか？
理由は、サプリメントや漢方薬を飲んだからと言って、ふくらはぎに届かないから。
例えば、
川上から葉っぱで作った船を流します。
下流で待つあなたのところに届けるにはどうしたらいいでしょうか？
至難の業
血液は、川の流れと同じです。
流れやすいところにしか流れません。
２）なぜ朝に起こるのか
朝方にふくらはぎの激痛で目がさめる。
なぜ朝でしょうか？
理由は、寝ている間に体の水分が、頭首や背中、ふくらはぎにに停滞して、朝方の冷えで固まるからです。
足に水分が停滞したら、こむら返り。
首に水分が停滞したら、寝違え。
この停滞した水分とは、むくみです。
西洋医学では、リンパ液などとも言われます。
むくみは、食べた糖質（パン、米、パスタ）や脂肪（バター、豚骨脂）などからできています。
なぜ高齢者に起こりやすいのか
若いときは、体温が高いのでむくみは流動的ですが、年齢とともに固形化します。
例えば、
新しいキッチンの換気扇の油は、洗剤で洗えばきれいになります。
しかし、老舗の中華料理店の換気扇は、プロのお掃除屋さんに任せないときれいにはなりません。
３）漢方薬を飲んではいけない人
サプリメントは、効果がないのでお勧めしません。
しかし、高齢の両親がお守りとしてまたは飲んで安心する場合は、わざわざ余計なことを言わなくても良いでしょう。
芍薬甘草湯を飲んではいけない理由は、副作用が起こるからです。
芍薬甘草湯は、血液が作れていない人が飲む場合、効果があります。
しかし、もりもり食べて、健康で血が余っている人が飲むと、体の中に血を多く作りすぎるために、高血圧などの副作用が起こります。
この場合、漢方薬の副作用で血圧が上がっているのか、年齢のために血圧が上がっているのかわからないので、血圧を下げる薬が追加されることがあります。
血圧の薬を２種類以上飲んでいる人は、他の薬の副作用のために血圧が上がっていることがあります。
私の経験値から、若い医師（30−40代）の方が薬や食事、運動についてよく勉強しているので、相談してみましょう。
どうしたらいいのか
相談者さんの場合、血は十分にあるので、
・冷やさない
・ふくらはぎのマッサージ
などを予防策にしてください。
まとめ
・こむら返りという結果だけで、安易に漢方薬を飲まない
・漢方薬は、じわじわ副作用がある
・漢方薬の副作用なのか、高齢のための病気なのかわからない
・漢方薬は、診断できる医師に処方してもらう
・人によって原因が違うので、治療方法も異なる
【はじめての中医学入門の入門🔰】
✅中医学って気になるけど勉強はイヤ
→テキストはありません
✅中医学って難しそう
→完全プライベートレッスンなので個々のレベルに合わせます
✅覚えるのが苦手です
→おばあちゃんの知恵袋のように、覚えることはありません
【こんな内容をゆるく教えます】
・人はなぜ病気になるのか
・体の中で何が起きているのか
・薬はなぜ治療ではないのか
・なぜ薬の副作用が起こるのか
・じゃあどうしたらいいのか
講座：はじめての中医学入門の入門（全6回）
日程：月・火・金 10~16時（毎回要予約）
時間：1時間/毎月
費用：全額￥18,000（全6回）
形式：zoom
お申し込み方法：カワモト薬剤師HPの中医学入門の入門
いいなと思ったら応援しよう！
