「東大生が書いた株の教科書」要約 Part1
こんばんは!
今日は、最近気になり始めた“株“についての本を読んでみました。
この本は、確かに易しく書かれているのですが、なんせ情報量が多く要約に労力がかかるので、2日間にわたってお送りしていきたいと思います☺️
東大生が書いた、と、世界一やさしい、って両立するの?って思っていたのですが、かなり丁寧に説明されており、本当に分かり易かったです。
ではでは、早速要約に入っていきましょう!
Lesson1 株ってどういうものですか?
1−1 What is 株?
株をテーマにするにあたり、世の中にある会社がどのようにお金を集めているのかということについて考えていきましょう。
事業会社が資金を調達する一つの手段としては、銀行などから借りるという方法があります。
(=これは”借入”という。)
⇆一方で”出資”という方法もありますが、
借入と出資の違いは、「出資は返済しなくていい」ということなのです。
つまり、出資は会社に資金を提供し、その提供した金額に応じて”会社の権利の一部を譲り受ける”ということを指します。
そして、この権利の証明書が、まさしく”株”なのです。
1−2 株式投資のメリットとは?
株式投資におけるメリットは、大きく分けて5つあります。一つ一つ順にみていきましょう。
①配当
これは、出資してくれた株主に対して利益を還元することを指します。
でも、一般的に配当利回りはそんなに高いわけではありません。(=1〜2%)
②株の醍醐味=キャピタルゲイン
キャピタルゲインとは、株を買値よりも高い値段で売ったときに得られる利益のことです。
→みんなが評価している会社の株は買われるため値段が上がるが、逆にみんなが評価しない会社の株は売られて値が下がる!
つまり、投資家にとっては、現在は低値だが、今後株価が上がるだろうと思われる会社を見抜けるかどうかがポイントになります。
③株主への特権-優待
株のことを詳しく知らない人でも、”株主優待券”などの存在を知っている人は多いのではないでしょうか?
これは、みなさんご存知の通り、会社側からの株主への猛烈なアピール(うちの株買って!!)なのですが、実はこれ”日本だけの制度”みたいです。
驚きじゃないですか?(笑)
投資家の中ではキャピタルゲインよりも重視している人もいるらしく、なかなか侮れないメリットです。
④株主の権利-経営参加
株主は”株主総会”に参加できます。
株主総会では、株主への配当や事業計画、取締役・監査役の選任など、さまざまな議題について株主の承認を得る場のことです。
それぞれの株主は保有株数に応じた議決権を持っています。
⑤株式分割
株式分割とは、株をいくつかに分割し、発行済株式数を増やすことです。
分割によって株価が安くなった分、高くて買えなかった銘柄に手が届き、買いやすくなれば人気が出てきて株価が値上がりしやすくなるといいます。
1−3 株式市場ってどんなところ?
株式市場は複数あります。
○一部・二部の違いとは
→一部の方が二部よりも上場するための審査基準が厳しく、大企業・有名企業が集まっています。
○マザーズ、JASDAQとは
→これから成長が期待されるベンチャー企業が集まっている市場です。
また、株式市場のプレイヤーは個人だけではありません。
豊富な資金を持っている会社も株を売買しています。
以下の写真は、株式の保有状況を表しますが、海外から投資する機関や投資家がいるため、国内情勢だけじゃなくて広く世界も見なきゃいけないということになります。
また、株式取引には大きく分けて2つのやり方があります。
⑴現物取引=手持ちのお金で株を売買する方法
⑵信用取引=証券会社から一定期間で返すことを前提にお金などを借りて行う信用取引
→信用取引では、手持ちのお金が少なくても大きな額を動かせることになります。(借りたお金には日歩と呼ばれる金利が発生しますが)
これを「レバレッジ効果」といいます。
レバレッジとは”てこ”のことであり、まさしく小さい力で大きなものを動かす、という意味です。
また、証券会社から借りられるのはお金だけじゃないのです!
実は、証券会社が保有してる株を借りることができます。株を借りてきて得ることを空売り・信用売りといい、逆にお金を借りてきて株を買うことを信用買いといいます。
1−4 株を買う準備をしよう
株は通常1株では売買できません。100や1000などの単位で取り扱われており、この単位を単元株といいます。
しかし、株を購入しやすいように、単元株の10分の1の枚数で購入できるようにした制度もあります。これはすべての銘柄に適用されているわけではありません。
また、株式投資には手数料・税もかかります。
手数料は安いほどいいわけではなく、高くてもその分役立つ情報を提供してくれたりすることがあるため、証券会社選びは重要です。
株について大まかな知識がついてきたところで、実際に株を選ぶ際の決め手を考えていきましょう。
Lesson 2 銘柄を選ぶ決め手はなんですか?
→銘柄の分析方法にはファンダメンタル分析とテクニカル分析があります。
ファンダメンタル分析=会社の業績や成長率、景気全体の流れをもとにして株価を分析する方法
テクニカル分析=”株価そのものの動き”(数字)を分析していく方法
という分類ができます。
まずは、ファンダメンタル分析から見ていきましょう。
2−1 会社の体力をチェック
会社がどれだけ稼いでるかを知るにあたっては、損益計算書(P/L)が有効です。
この中でも特に重要なのが①売上高③営業利益⑥当期純利益です。
①で会社の事業規模、③で会社がどれほどの利益を出しているか、⑥で最終的にいくら儲けたかを知ることができます。
次に、貸借対象表(B/S)です。
この表は大きく左右2つに分かれていて、簡単にいうと、右側がお金の集め方を、左側がお金の使い道を示しています。
また、負債には2種類あって、ざっくりいえば流動負債とは1年以内に返さなければならない借金のこと、固定負債とは返済期限が1年以上先の借金のことです。
株の銘柄を考えるにあたっては、特に”流動負債”の数値を参考にします。
また、自己資本比率=自己資本(株式資本+評価・換算差額)÷(負債+純資産)×100 という値が50%以上となっているかどうかなども目安となります。
2−2 各種指標の使い方をマスターする
まずは、株価が割安か割高かどうかを判断する2つの指標から取り上げます。
PER(株価収益率)=株価÷1株当たりの当期純利益
会社が発行済株式数に対して、「現実に」どれくらい利益を上げてるかと、市場が1株あたりどれくらいの利益を会社に期待しているか(株価)を比べたものです。
PERは業種ごとに差があり、業種平均と比較することで良し悪しが判断できます。
次に、PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたりの自己資本
これは、会社が倒産したときに株主に対して1株あたり払えるお金と、株価を比べたものです。
これは、1に近いかどうか、さらには業種平均との比較で割安かどうかを判断します。
そして、ROE(自己資本利益率)=当期純利益÷自己資本×100
これは、会社が株主から集めた資本を使って、どれほど効率よく利益を上げているかを指した指標のことです。
この指標によって経営効率をみることができます。また、過去と比べて数字が伸びていれば成長性があると言えます。
指標と同じくらい大事なのが、まずはその会社が何をやっているのか全体像を掴み、その業種がこれからも伸びるかどうか判断するということです。
その後、業績を変える様々な要因を考慮した上で各社に焦点を当ててこれからの成長性を予測することが大事です。
また、資金調達の面で言うと、
増資=株を発行して資本金を集める
→発行済株式数が増えて1株あたり当期純利益が減るため、株価はマイナスになりやすい
自己株式取得=会社が市場などで自社の株を買うこと→発行済株式数が減って1株当たり当期純利益が増すため、株価はプラスになりやすい
この2つの指標も参考にしましょう。
Lesson 3 株価はどうして上下するんですか?
1−1 株価と国債
国債の金利と株価はシーソーのような関係にあります。すなわち、金利が下がると株価は上がり、金利が上がると株価が下がる傾向にあります。
つまり、金融緩和策がとられ金利が下がると、市場に出回る通貨の量が増え、その一部が株式市場に流入し株価が上昇します。
逆に、金融引き締め策がとられ金利が上げられると、市場から資金が引き上げられ、株価が下落します。
このように、株式投資においては、国債市場・政策金利も注意してみておく必要があるのです。
1-2 為替の動き
為替の動きは会社の業績に大きく影響を及ぼします。
・輸出業界→円高× 円安○
・輸入業界→円高○円安×
1-3 政治・国際情勢
例えば、中東で戦争が起きると石油の価格が上がるなど、政治・国際情勢と株価は深く結びついている。
国内においては、どの政党が政権を握るか、誰がトップにつくか、対外的にどのような政策をするかなどは特に注目する必要があります。
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以上が今日読んだところまでの要約になります🌟
実は、今まさに学校の授業でP/LやB/Lの読み方など、ビジネスにまつわる勉強をしていたので、その復習にもなってとても読み応えがありました。
まだ半分の内容が残っていますが、後半は実際に良い銘柄を選んでいくというステップに入ります!楽しみですね☺️
では、また明日お会いしましょう!
おやすみなさい💤
うみえ
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