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10年以上続けることで自分を支える土台となるお味噌づくりの話。

おはようございます。
今日もキリっと寒い朝を迎えております。
世の中では、雪が降り続き、毎日何回もの雪かきに追われている方々がたくさんいるようで、どうかご自愛ください。
毎年、偏りある気候に変化してきて、大雪やら、大雨やら、と、災害の多い国になってきているような気がします。
自己防衛できる準備が必要ですね。目に見える準備と、目に見えない準備、どちらも本当に必要なことであると思う、今日この頃です。

さて、今回は、震災当時にも、あって良かった、本当に助かった、お味噌づくりについて書こうと思います。


①お味噌を一人で仕込み始めて10年。

 我が家は、人よりも獣の多い地域にあります。
お嫁にきて20年になりますが、不便でありながら、それぞれの知恵と工夫が当たり前になっている地域です。
 曾祖母に教えていただいたのが始まりで、私が一人で仕込むようになってから、かれこれ、10年にはなります。この20年、市販のお味噌を買ったのって、数えるくらいしかないです。残り僅かになり、次のお味噌が出来上がる前に市販のを購入し、うまく混ぜながら使用する、とか、そんな感じでの利用しかありません。
 市販のお味噌ももちろん美味しいのですが、やはり自分で仕込んだお味噌は、風味、旨味、奥行き感があり、非常に私は好きです。

 毎年恒例としていて、仕事の関係や家族の予定等の関係で、作る月は前後しますが、ここ数年は、お正月の行事として定着しております。
この定着って、結構大事で、一つの行事としているので、やらなきゃならないっていうよりも、楽しみにしている気持ちのほうが多いです。毎年、終わった後は、疲れ切っていますが💦(しかも、年々疲れ度が増しているような。。。)
田舎町に嫁いできて、自分の常識みたいなのとは、全くかけ離れていることが多すぎ、つらい毎日でした。それは、10年経っても、15年経っても、20年経った今でも全く変わりません。でも、不便ながらの知恵と工夫の考えは、好きなので、そういうところはきちんと見習おうと思います。
と、そう思えるようになったのも、ずっと続けてきたこのお味噌づくりがあったからだと思っています。単純なことかもしれないけれど、いろいろと悩む私をずっと支えてくれたことの一つであることに間違いありません。

②お味噌づくりの工程

~材料~

大豆!米麹!塩!のみ!!

1・浸す。

乾燥大豆をさっと水で洗い流し、一晩水に浸しておきます。
一晩というより、私の場合は、20時間以上は必ず浸すようにします。


浸して5時間くらいの様子。すでにふっくら。


たくさん水分を吸って、煮るときに柔らかくなるのが早いです。
大きさも、別物のように変化します。

左が浸す前、右が浸した後

2・煮る。

黙々と煮ます。とにかく煮ます。たまに一粒取ってみて手で潰して具合を確認します。
なにも違和感なく潰れたらざるに上げ冷まします。

3・混ぜる。

この煮ている時間を利用して、麹と塩をまんべんなく混ぜ合わせます。
真っ白な麹の中に、キラッと光る塩が、なんか好きです。

麹の塊をしっかりとほぐす

4・潰す。

触れるくらいの熱さになったら、ミンサーがある人はミンサーで。我が家は量が結構多いので、厚手の袋に入れて、タオルで包み、足で踏みます。ひたすら踏みます。
これは、今年は何とかやりましたが、来年は電動のミンサーを絶対に買うぞ!!って強く思いました。えぇ、本当に強く。。。

5・混ぜる。

潰している間に、豆も冷えるのですが、万が一まだ、熱いときは、冷ましてから と混ぜ合わせます。熱いまま混ぜちゃうと、せっかくの麴菌が死んでしまうので、焦らずにしっかりと冷ましてから混ぜます。
しっかりとバランスよく混ざるように、頑張ります。

6・玉を作る。

しっかりと混ぜ終えたら、空気を抜きながら、味噌玉を作ります。
これも結構しんどいです。必ず次の日に手首が痛くなります。

思いっきり潰れていない豆そのものが見えます笑

7・玉を詰める。

清潔な容器に空気が入らないように玉を詰めます。
我が家は量が多いので、容器に狙いを定めて玉を投げこみます。そしてさらに、私の重い重い全体重をかけるように、押し詰めます。

8・寝かせる。

表面が空気に触れないようにビニール袋だったりをぴったりと被せ、蓋を閉める。あとは、ひたすら冷暗所にて寝かせる。おやすみなさい。ゆっくりとじっくりと発酵してちょうだいね、と願いを込めながら、静かに寝かせます。
お味噌は豆の漬物ということもよく聞くのですが、その通りに重しを乗せて寝かせるというのも良いようです。我が家のように量が多い場合は、重しを乗せなくてもそれ自体が重しとなり、いらないように思います。これは、勝手な私の見解なので、皆様にお任せします。。。

③完成は10ヵ月後に。

8か月くらいから少しずつ様子を見てみるのがいいと思います。冷暗所とはいえ、我が家にはお味噌の樽が入るくらいの良き冷暗所はないので、その年の気候とかが結構影響しちゃったりします笑
だから、8か月しかたってなくても熟成され食べられる年もありましたし、10か月してやっと食べられるかなって年もありました。

さぁ、今年はどうなるかな。

一年以上二年分位の量を作るので、災害が起き、今までのように買い物ができないことが起きた際、非常に助かります。
実際、震災当時、皆でお米を持ち寄り、このお味噌で、様々なおかずや汁物、味噌おにぎり、などなど、本当に助かったのを今でも覚えております。
 しかも、お味噌の効能は、本当に多岐にわたります。
是非、麹の発酵パワーを利用し、腸にもお肌にも経済的にも優しい!!お味噌を皆さん作ってみてくださいね。

今日は、毎年恒例の我が家のお味噌づくりについて、ちらっと書かせていただきました。続けるということは、自分を支える土台となり、本当に糧となっています。さて、今年のお味噌はどんなお味噌になるかな。

今週もお疲れさまでした。
来週も良き一週間を!!

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