悪循環のメカニズム(不登校振り返り)
こどもの頃は、夏が大好きだった。
理由は単純で、夏休みがあるから。
夏休みは、学校にいかなくていいのだ!!\(^o^)/yahhh☆彡
小学生&中学生のとき、長期で不登校をしていた私は、夏休みとか、冬休みだけが、「学校に行かなければ」という重圧から開放され、安心して過ごせる期間だった。
不登校してた頃、心底絶望していたのは、「学校は毎日ある」ということ。
終わりなく、毎日毎日、悩みが続く。毎日、お母さんに怒られる。
あの頃、明日が来るのが、本当に嫌だった。
夜寝て、翌日 朝をむかえてしまうことが、たまらなく苦痛だった。
朝 起きたら またお母さんと、学校に行く/行かない で、やりあうのだ。
私の不登校に、お母さんがどう対処していたかというと、「ひたすら怒る」。親は、ほぼこれしかできない。こどもを叱る、それ以外はできない。
不登校やひきこもりが長期化するのは、親がこどもの「サポーター」ではなくて、「この世で最も苛烈な批判者」になってしまうからだ。
「学校に行くことは絶対」と考えている親御さんにとって、
不登校は怠けやワガママでしかなく、こどものことを「問題児」とか
「ダメな子 弱い子 面倒な子」とかしか見れなくなっている。
学校の問題点とか、日本の社会の問題点、子育ての問題点とか、彼らにはまったく見えていないらしい…???
以前にお母さんに、斎藤環さん・斎藤学さんとかの本を読んでもらったけど。お母さん、私に責められてる!! って感じただけで、本の内容はまったく理解できなかったらしい。
読んだ後、「親の資格がなかったんだね…」とか言ってた。
でも、本の内容は、親の人格の未熟さを指摘して 責めるような内容では
なくて、「世間・日本の子育て」の問題点について語った内容だと思うんだけど…。
本を読んで、子育てのどの部分できていて、どの部分がよくない対応だったのか、理解してほしかった。精神医学に、「イネイブラー」という概念
があって、これは「問題を解決しようとして、実は問題を助長している人」という意味。共依存の親子の場合、お母さんがこのイネイブラーの立場になってしまうことが多い。
親が、子供を苛烈に叱ることで、子供の自尊心・自己肯定感をはぎとり、
問題が解決から遠のいていく。そういう悪循環があるってことに、気づいてほしかった。問題の解決には、安心感・安全感が必要なのに、お母さん自身が 子供からそれを 奪っている。
子供を責めても、子供は学校に行けるようになったりしない。
子供に「これが常識!これが義務!これが正義!」みたいなことをぶつけても、状況はよくなったりしない。これが正しいの!と言うたびに、親子関係は悪くなっていくし、お子さんの精神状態が、どんどん悪化していくことに、親御さんには気づいてほしい。
親をわざと困らせるために、不登校をしている子供はひとりもいない。
毎日毎日 叱らなくても、他ならぬ不登校児自身が、学校に行けない自分を
恥ずかしく情けなく思っていることに、親御さんが気づかれますように。
お読みくださり、ありがとうございましたm(_ _)m。