【詩】ねこじゃらし
ときどき
こころがくすぐられる
この気持ちは
あの夏のよる
くるまの助手席のドアを閉めたとき
私が座っていた
その場所に置いてきた筈なのに
それなのに
ときどき
ねこじゃらしの様なもので
こころがくすぐられる
未来はだれにも
わからないと言うけれど
彼と築くものは
この先に何もないこと
知っているのに
この気持ちは
あの夏のよる
くるまの助手席のドアを閉めたとき
私が座っていた
あの場所に置いてきた筈なのに。
【31歳の捜し物】
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