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【詩】ゆびさき

無性に寝ている夫の
指先に触れたくなって
指先に自分の指先をあててみた

そうしたら
指先を握りかえしてくれたんだ

きっとこの先も
私は彼の指先に
どうしても触れたくなるときがあるだろう

その度に
今日と同じように
そっと握りかえして欲しい

いつかこの胸の高鳴りが
止んでしまうときが来ても

私も彼も
いくつも年齢を重ねたとしても。




【34歳のぬくもり】

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