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【詩】凛

頬を冷たい風が通り過ぎるたびに
気持ちが凛とするような
夜の空気に久しぶりにふれたので

夜空を見あげると
思ったとおり、星がきれいに瞬いていた

そこに置いてきてしまったもの
ここで見つけ手にいれたもの
どちらが大切かなんてこと

そうだね
その答えは
今すぐには出せないけれど

でもね
この夜の空気にふれてしまうと
そこに置いてきてしまったものが
恋しくなってしまうことは当然だとも思うし
仕方のないことだとも思うの

鼻先のくすぐったい程の痛み
もうすぐ涙が出そうな合図

もういちど
夜空を見あげると
思ったとおり、星がきれいに瞬いていた


【33歳の笑顔】

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