【詩】君のいない家

君がこの家に居ないこと
そのことに対して
淋しいよと言ってしまえば
それはたちまち現実となってしまう

だからと言って
淋しくないよとそう言うことは
ただの強がりになる

君のいない
家の中は静まり返っていて
淋しさを隠せなかった

残された私たちは
君がいたときと同じにお喋りしたり
テレビを観ながら笑ったりの
同じような日常を過ごしながら

だけど
私はほんの少しだけ
誰にも悟られないくらいの
感情を誤魔化している


34歳のぬくもり

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