【詩】かなしみ
悲しいことには目をつぶりましょう
そんなことでしか自分を守れないのならば
「かなしみ」
かなしみは
色々なことを教えてくれる
かなしみを
背負っているひとは
誰かにやさしく接することが
できると思うし
同じかなしみを
たいせつなひとには
味わってほしくないと考えるよね
泣くことは弱い証拠だから
誰の前で泣いてはいけないと
誰が決めつけた?
かなしみから
目をそむけ続けたら
自分もあなたも守れると
本気で思っていたよね?
その小さな背中で
大きな荷物を背負い込んで
つらかったね、しんどかったね
自分の思うことを言えなかったことは
とても淋しいことだったね
過去のわたしが
かなしみを背負って歩いてきたから
今のわたしはほんの少し
誰かにやさしく接することができるんだよ
ありがとね
15歳だった、あなたへ
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