見出し画像

【詩】存在

俯きながら
ひたすら街の中を歩き続けていた
その中でふいに顔をあげると
少年が、隣にいる少女に笑いかけている瞬間だった

彼らの存在は小さすぎて
この広い街の中では埋もれてしまう程に見える

だけど静かに、情熱的に愛を育んでいるのだろう
僕の想像だけど、でも、きっとそうだといい

ふたりを見て懐かしい気分になったのは
今朝、久しぶりに君の夢をみたせいかもしれない



【22歳の記憶】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?