【詩】行方
あのひ
恰好つけて
はじめて煙草に火をつけたことを
ふいに思いだした
あのひ
煙の行方を
ずっと見ていたけれど
気づいたら
空気の中にのまれて
その先の煙の行方は
見えなくなってしまった
独特のかおりだけ空間にのこして
この煙草の煙のような
君と僕のあいだで交差する
感情の行方は僕にはわからない
君がだした答え
それに応えるのが
僕の努めなのだろうけれど
もうひといき、吸ったら
あともうひといきだけ、吸ったのなら
この空間に独特なかおりを残しながら 進もう
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