【詩】メロンクリームソーダ
喫茶店で
メロンクリームソーダを飲むのが
あこがれだった
子どものころは
自分のちからだけでは
できないことが山ほどあって
でもそのことを不自由だとも思わなくて
喫茶店で
メロンクリームソーダを頼むとき
少し恥ずかしくて
その倍うれしい気持ちになった
大人のわたしは
自分のちからでは
できないことがまだ山ほどあって
そのことを不自由だと思っている
喫茶店で
メロンクリームソーダを飲むのが
もう、あこがれではないけれど
うれしい気持ちはまだ残っている
そのことが何気ない幸せなことだと
かんじていた
【36歳の魔法】
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