【詩】港の見える階段で
港の見える階段で
ふたりでりんご味のワッフル
半分にして食べた
その少し前に
わたしは大したことない
理由で泣きだして
そのことで少し口論になったので
甘いはずのワッフルが甘くなくて
それもせつなくてまた泣きそうになった
もう、あの日の出来事は
思い出と呼べるくらいの年月が経ち
現在はおたがい他の恋人がいるので
あの林檎味のワッフルを食べることも
港の見える階段に座ることもないでしょう
だけどもしもいつの日か
彼と話し機会があったのなら
聞いてみようかと思います
あの港の見える階段で
何を思い、何を感じていたのかを。
18歳の冒険
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