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【詩】影踏み

夕暮れ時
影踏みをしながら
家にかえった

もう少ししたら
夕日が沈んじゃうから
影がなくなって
遊べなくなるけれど

自分の背丈の大きさよりも
長く伸びた影を踏むのが

楽しくて、
面白くて、
仕方なかった

そんなことを
大人になった
いま思い出す

影に見向きもしないし
自分の背丈よりも大きくなることすら
忘れてしまっていた
いまに。


【22歳の記憶】

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